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愛知工業大学

工学部 応用化学科
応用化学専攻 4年

O.Aさん

愛知県立一宮西高等学校出身

熱可塑性ポリウレタンを使って
未来の社会を支える材料をつくる!

合成方法や触媒を変えるだけで
材料の物性が変わるのが面白い

 ポリウレタンと聞いて皆さんは何をイメージしますか? これは家具のクッション材やスマホケースなどに使われる高分子材料の一種です。高分子とはプラスチックのような材料の基になる分子のこと。私の専門はこうした材料を扱う高分子化学になります。

 現在は熱可塑性ポリウレタン(TPU)という材料を使った研究に取り組んでいます。熱可塑性とは、加熱するとやわらかくなり、冷ますと再び固まる性質を指します。TPUはゴムなどに比べてリサイクル性に優れていて、環境負荷の観点から自動車部品や日用品などに幅広く使用されています。私はTPUの材料としての新たな可能性を探るべく、物性の変化などを化学的に分析しています。

 化学に興味を持ったのは高校時代です。合成方法の違いによって、化合物の機能の物性が変わる点に面白さを感じました。そこで、大学では化学を本格的に学びたいと考え、愛知工業大学工学部応用化学科に進学。将来の目標が明確ではなかったので、「学びたい」という気持ちを軸にこの道を選びました。

 高分子化学の面白さは、合成の条件や触媒を変えるだけで、扱う素材の物性が大きく変わる点です。高校時代の興味を大学でさらに深く追究し、理系ならではの奥深い面白さを感じています。卒業後は材料メーカーから技術職の内定をいただきました。就職先でもTPUの研究を続けたいと思っています。

My Research Activity私の研究活動

現在は、有機材料化学研究室で、熱可塑性ポリウレタン(TPU)の新たな機能を模索しています。TPUは常温で耐摩耗性、耐屈曲性、耐油性に優れていますが、耐熱性や透明性といった物性のさらなる向上が求められています。そこで私はシリコーン素材などを使って新たな方法でTPUを合成し、化学構造と物性について比較・検討しています。特に素材としての透明性を上げる研究に取り組んでおり、自動車部品などに用いる新たな材料の開発を目指して頑張っています。

研究室で合成したTPUとこれを透明のシート状に加工したサンプル

愛知工業大学

バンテリンドーム ナゴヤ(旧名称:ナゴヤドーム)
約14個分の広大な八草キャンパス

最先端施設を備えた拠点で、ものづくり人材を育成

1959年、工科系単科大学として誕生した愛知工業大学。現在では、工学部・経営学部・情報科学部の3学部7学科14専攻からなる「工科系総合大学」へと進化しました。開学以来、人と地球にやさしいエンジニアを育てる「創造と人間性」を教育モットーに、ものづくり産業の第一線で活躍できる人材を育成し、国内外の産業界に輩出してきました。2010年には名古屋市内の交通アクセスのいいエリアに「自由ヶ丘キャンパス」を開設。豊田市にある広大な八草キャンパスには、2016年に食堂棟「セントラルガーデン」、2017年には「バイオ環境化学実験棟」、そして2024年3月には情報科学部の新たな拠点として「14号館」が新設されるなど、充実の設備が次々に完成。学生の向学心を刺激する充実の学びの場を提供しています。

学部学科

【八草キャンパス】
■工学部:電気学科(電気工学専攻、電子情報工学専攻)/応用化学科(応用化学専攻、バイオ環境化学専攻)/機械学科(機械工学専攻、機械創造工学専攻)/社会基盤学科(土木工学専攻、都市デザイン専攻)/建築学科(建築学専攻、住居デザイン専攻) ■経営学部:経営学科(スポーツマネジメント専攻) ■情報科学部:情報科学科(コンピュータシステム専攻、メディア情報専攻)
【自由ヶ丘キャンパス】
■経営学部:経営学科(経営情報システム専攻)

主な就職実績(2025年3月卒業生実績)

アイシン、アイホン、朝日インテック、イノアックコーポレーション、エサキホーム、大林組、オリエンタルランド、CTV MI D ENJI N、ジェイテクト、シヤチハタ、Sky、スクウェア・エニックス、スズキ、SUBARU、積水ハウス、大成建設、大和ハウス工業、竹中工務店、チームラボ、デンソーウェーブ、東亞合成、東海ソフト、東海旅客鉄道、豊田合成、トヨタ自動車、トヨタ紡織、名古屋鉄道、日産自動車、日本特殊陶業、バッファロー、FUJI、マツダ、三菱自動車工業、三菱電機、名工建設、メニコン、矢作建設工業、ヤマハ発動機、楽天グループ、愛知県庁、名古屋市役所、岡崎市役所、静岡市役所 ほか

お問い合わせ先

〒470-0392 愛知県豊田市八草町八千草1247
入試広報課 TEL:0565-48-5011