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東京工科大学 大学院

工学研究科 サステイナブル工学専攻
修士課程 2年

N.Mさん

東京都立保谷高等学校出身

AIによってレーザーを制御し
効率的な加熱試験を実現する

ロボコンに参加した経験が
プログラミング力の基盤に

 レーザーを用いた加熱試験装置の開発に挑戦しています。対象物全体を同時に加熱する従来の装置に対し、私たちが開発している装置は、レーザーを対象物にピンポイントで照射し、加熱したい範囲を塗り絵のように移動しながら塗りつぶしていく仕組みです。

 この手法には、対象物を従来よりも効率よく加熱できるというメリットがあります。一方で、レーザーの出力や座標、移動速度といった無数のパラメーターを正確に調整しなければ、理想とする均一な加熱が実現できないという課題もあります。そんな課題を解決するのが最新のAI技術であり、正確に照射条件を提案できるAIの開発に取り組んでいます。

 AIを使って研究を進めるためには、当然プログラミングの知識が不可欠です。そのような知識の基盤となったのが、学部1年生のときから参加していた大学内のロボコンプロジェクトでした。私はロボットの制御を担当しており、ここでプログラミングの基本的な知識を身につけました。

 研究ではプログラミングだけでなく、機械、電気など多岐に渡った分野の知識が必要で、そこが苦労するところでもありおもしろいところでもあります。

 卒業後は、企業でレーザーの研究開発に携わることが決まっています。研究の経験はもちろんのこと、大学、大学院で学んだ幅広い知識を活かし、社会でも活躍したいと考えています。

My Research Activity私の研究活動

私たちが開発している加熱試験装置の特長は、加熱・冷却を短時間で効率よく繰り返すことができる点です。この利点を活かし、次世代航空機のエンジン部品への利用が期待されている「CMC」と呼ばれる材料の耐熱試験などに用いられます。私の研究の目的は、この装置にAIの技術を応用することで、より高度な温度制御を可能とすることです。現時点でレーザーの出力については最適な提案をできるレベルにあり、今後は座標や移動速度などについても予測できるよう改良しています。

レーザーを用いた加熱試験装置。対象物を1400℃まで加熱することも可能です

東京工科大学

八王子キャンパス

「実学主義」でAI・ICTの未来を創造する理工系総合大学

東京工科大学は教育・研究の柱に「実学主義」を掲げ、最新の専門的な知識はもちろん、国際的な教養や豊かな人間性を養成。これに加えて、最先端のAI 研究や、これからの社会において極めて重要なICT(情報通信技術)教育を展開。これらに裏付けられた充実の教育環境で、時代や技術革新に適応しながら社会で活躍し続ける人材を育成します。

最先端のキャンパスで次世代を担う研究が進行中

八王子キャンパスにはバイオナノテクセンターやデジタルモーションキャプチャリングスタジオなど、充実した施設に最先端の設備が集結。キャンパスのシンボルである片柳研究所には、第一線で活躍する研究者が集い、次世代の研究が進行中です。

学部学科

【八王子キャンパス】 ■ 工学部:機械工学科/電気電子工学科/応用化学科 ■ コンピュータサイエンス学部:[人工知能専攻/先進情報専攻] ■ メディア学部 ■ 応用生物学部:[生命科学・医薬品専攻/食品・化粧品専攻] 【蒲田キャンパス】 ■ デザイン学部:[視覚デザイン専攻/工業デザイン専攻] ■ 医療保健学部:リハビリテーション学科[言語聴覚学専攻/理学療法学専攻/作業療法学専攻]/看護学科/臨床工学科/臨床検査学科

主な就職実績

本田技研工業、ミネベアミツミ、アマダ、SUBARU、東京電力ホールディングス、TDK、山下ゴム、富士フイルム和光純薬、ヤフー、富士通、東日本電信電話(NTT 東日本)、富士電機、凸版印刷、綜合警備保障、インターネットイニシアティブ、セガ、カプコン、NSD、パナソニック映像、ポリゴン・ピクチュアズ、サイバーコネクトツー、マーベラス、コルグ、伊藤ハム、伊藤園、オムロン、赤城乳業、資生堂、協和キリン、紀文食品、大林道路 ほか(2022年3月卒業生実績)

お問い合わせ先

〒192-0982 東京都八王子市片倉町1404-1 TEL:0120-444-903(八王子キャンパス広報課)
〒144-8535 東京都大田区西蒲田5-23-22 TEL:0120-444-925(蒲田キャンパス広報課)