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愛知工業大学 大学院

工学研究科 材料化学専攻
博士前期課程 2年

S.Mさん

三重県立四日市南高等学校出身

この世界にまだない
蛍光体材料を開発する!

化学メーカーの研究職に就いて
研究成果を素材開発に活かしたい

 私の研究対象は、希土類です。これは「レアアース」という呼称でも知られる元素で、スマートフォンやパソコンなど精密機器の製造に欠かせない材料です。なかでも私は、ジスプロシウムという希土類を用いて、新しい蛍光体材料を開発しています。

 実験では、水熱合成という手法を用いて、ジスプロシウムと他の元素をさまざまな割合で配合し、どのような状態だと光るのかを観察しています。1%単位のわずかな割合の違いで光ったり、光らなかったり……試行錯誤を繰り返す面白さがこの研究の醍醐味です。やはり自分で考えて実験を計画し、手を動かしながら座学だけではわからない事象を理解していく作業が好きなのだと思います。ジスプロシウムを使った蛍光体材料が実用化されれば、液晶画面の新たな材料になる可能性もあり、夢が広がります。

 もともと高校時代から化学が好きで、理工系大学への進学を決めていました。洗剤や衣類など、身の回りのさまざまなものが化学の知識によってつくられていると知り、大学で詳しく学びたいと思ったのです。

 大学入学後、有機化学、無機化学、物理化学など、化学の幅広い分野を学び、最終的に現在の研究テーマにたどり着きました。将来の目標は、大学で学んだ化学の知識を用いて、新たな素材を開発すること。化学メーカー、材料メーカーなどの研究職に就いて、夢を叶えたいと思っています!

My Research Activity私の研究活動

所属するセラミックス化学研究室では、ナノレベルの組成や構造を精密制御した機能性材料の設計および合成プロセスの検討や特性評価を行っています。私が取り組む希土類の蛍光体材料のほか、燃料電池の材料や光触媒、新規の無機材料などを開発しています。まだこの世界にない新しい材料をこの手でつくり出せる可能性があるのが、この研究の魅力です。化学に少しでも興味があるなら、大学で基礎から学べるので、思い切って飛び込んでください!

実験で使っている希土類ジスプロシウム。さまざまな条件で水熱合成を行う

愛知工業大学

最先端施設を備えた拠点で、ものづくり人材を育成

1959年、工科系大学として誕生した愛知工業大学。人と地球にやさしいエンジニアを育てる「創造と人間性」を教育モットーに、ものづくり産業の第一線で活躍できる人材を育成し、国内外の産業界に輩出してきました。2009年には工学部に経営学部と情報科学部が加わり、「工科系総合大学」へと進化。2010年には名古屋市内の交通アクセスのいいエリアに「自由ヶ丘キャンパス」を開設しました。豊田市にある広大な八草キャンパスには、2016年には食堂棟「セントラルガーデン」、2017年には「バイオ環境化学実験棟」など、充実の設備が次々に完成。ロボット研究ミュージアムや吹き抜けの建築アトリエなど、学生の向学心を刺激する充実の学びの場を提供しています。

学部学科

■ 工学部:電気学科/応用化学科/機械学科/土木工学科/建築学科 ■ 経営学部:経営学科 ■ 情報科学部:情報科学科

主な就職実績

トヨタ自動車、パナソニック、本田技研工業、東芝、ヤフー、トヨタ車体、トヨタ紡織、豊田合成、アイシン精機、住友電装、日本電話施設、スズキ、イビデン、東芝プラントシステム、バッファロー、NECソフト、清水建設、大和ハウス工業、積水ハウス、岐阜信用金庫、INAX、リンナイ、西日本旅客鉄道、東海旅客鉄道、東日本旅客鉄道、綜合警備保障、YKK AP ほか

お問い合わせ先

〒470-0392 愛知県豊田市八草町八千草1247
入試広報課 TEL:0565-48-5011