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愛知工業大学

工学部 機械学科
機械創造工学専攻 4年

S.Mさん

愛知県立豊田西高等学校出身

すべての人が快適に運転できる
自動車を開発するのが夢

新型車椅子の実用化に向け
利便性の改善に取り組む

 高校で開催された女性技術者の方々による講演会が、私にとって人生の大きな転機になりました。それまではものづくりへの関心が薄かったのですが、自動車業界で活躍する女性の話に憧れ、自分も挑戦したいと考えるように。なかでも工学部機械学科を選んだのは、機械の基本から分野ごとの応用技術まで幅広く学べるところが魅力的だったからです。

 私の研究室が取り組んでいるテーマは「ジョイスティック型6輪電動車椅子」です。現行の2輪車椅子は、180°回転するために大きな弧を描く必要があり、狭いスペースでの方向転換が難しいという課題を抱えています。しかし、6輪電動車椅子では、中央のタイヤにモーターをつけることで、その場で回転することが可能になります。研究室での私の役割は、この車椅子の実用化に向け、座席の利便性を改善したり、段差を乗降する際の負担感を和らげたりすること。そのために、車椅子に乗ったユーザーの重心がどこにあるのかといった基本的なところから学んでいます。

 大学の授業では、自動車のレストアも経験しました。車体に空いた穴を埋める、塗装をするといった工程を通し、車が元の姿を取り戻していく姿に感動を覚えました。将来は、研究中の福祉分野の知識と授業で学んだ自動車の知識を併せ、多様な背景を持つ人々が快適に運転できる自動車をつくりたいと考えています。いつの日か、自分が携わった車でドライブできることを楽しみにしています!

My Research Activity私の研究活動

3年次に履修した「機械工学実験」という授業が印象に残っています。すでに証明されている物理法則について、実験しながら学んでいくという内容でした。1年間を通じてチームでの実験と発表を繰り返した経験は、現在取り組んでいる車椅子の安全性についての研究でも活きています。同時に、普段は何気なく使っている機械が、力学や熱といった無数の知識の結晶であることを改めて実感。視野が広がる喜びを知ったことで、地元のPR大使など、何ごとにも挑戦してみようという気持ちが芽生えました。

「ジョイスティック型6輪電動車椅子」の土台部分。車椅子利用者の負担を減らすために工夫を凝らしています

愛知工業大学

バンテリンドーム ナゴヤ(旧名称:ナゴヤドーム)
約14個分の広大な八草キャンパス

最先端施設を備えた拠点で、ものづくり人材を育成

1959年、工科系大学として誕生した愛知工業大学。人と地球にやさしいエンジニアを育てる「創造と人間性」を教育モットーに、ものづくり産業の第一線で活躍できる人材を育成し、国内外の産業界に輩出してきました。2009年には工学部に経営学部と情報科学部が加わり、3学部7学科14専攻の「工科系総合大学」へと進化。2010年には名古屋市内の交通アクセスのいいエリアに「自由ヶ丘キャンパス」を開設しました。豊田市にある広大な八草キャンパスには、2016年に食堂棟「セントラルガーデン」、2017年には「バイオ環境化学実験棟」、そして2024年3月には情報科学部の新たな拠点として「新4号館」が新設されるなど、充実の設備が次々に完成。学生の向学心を刺激する充実の学びの場を提供しています。

学部学科

【八草キャンパス】
■工学部:電気学科(電気工学専攻、電子情報工学専攻)/応用化学科(応用化学専攻、バイオ環境化学専攻)/機械学科(機械工学専攻、機械創造工学専攻)/社会基盤学科※1(土木工学専攻、都市デザイン専攻※2)/建築学科(建築学専攻、住居デザイン専攻) ■経営学部:経営学科(スポーツマネジメント専攻) ■情報科学部:情報科学科(コンピュータシステム専攻、メディア情報専攻)
※1 2024年4月、土木工学科から「社会基盤学科」へ学科名称変更(届出済)
※2 2024年4月、防災土木工学専攻から「都市デザイン専攻」へ専攻名変更
【自由ヶ丘キャンパス】
■経営学部:経営学科(経営情報システム専攻)

主な就職実績

アイシン、朝日インテック、大林組、鹿島建設、近畿日本鉄道、シャープ、シヤチハタ、清水建設、スズキ、積水ハウス、セガ、大成建設、大和ハウス工業、デンソーウェーブ、トヨタホーム、豊田合成、名古屋鉄道、パイロットインキ、バッファロー、三井ホーム、Mizkan、メニコン、愛知県庁、岐阜県庁、名古屋市役所、豊田市役所、岡崎市役所 ほか

お問い合わせ先

〒470-0392 愛知県豊田市八草町八千草1247
入試広報課 TEL:0565-48-5011