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AGC旭硝子
情報システムセンター

久保田 有紀

早稲田大学 大学院

創造理工学研究科
経営システム工学専攻
修士課程修了

「クラウド」を使って業務を効率化
ITは仕事のカタチだって変えられる

自分が不向きだと思うことにも向き合い、
粘り続け、あがき続けた経験が
今の仕事につながっている

システムのクラウド化で
会社の生産性向上に貢献する

 社内の情報システムの構築と運用を通して、自社で働く人たちが効率よく働ける環境をつくることが、現在、私に課せられている使命です。主に手掛けているのは自社システムのクラウド化。最近になって「クラウド」という言葉も一般的になってきましたが、私が取り組んでいるシステムのクラウド化とはつまり、社内で使用するシステム、ソフトウェアなどを今までよりも早く、簡単に、使いやすく、社内に提出し業務を円滑に進めるための施策です。
 現在は商品を運ぶための資材を、注文数に応じて効率的に間違いなくトラックに積み込むための計算システムのクラウド化に取り組んでいる最中です。社内システムのクラウド化は、たとえばこれまで2カ月がかりだった準備作業のやりとりを、30分で終わらせることを可能にします。労働環境が円滑になることは、すなわち会社全体の生産性が向上するということ。会社を影で支える存在ではありますが、その役割と責任はとても大きなものです。

自分自身の適性を模索して
将来への道筋を見つけるために

 私は大学卒業後、大学院へと進学しています。もっと幅広い勉強がしたい意欲があった一方で、どんな仕事が自分に合っているかわからない、というのも、そのときの正直な気持ちでした。
 大学院は創造理工学研究科の経営システム専攻に。そこで物理や数学から会計や統計、生産管理に至るまで、幅広く学ぶ中で見えてきたのが、どれだけ" あがく"ことができるかが大切だということ。未知の研究対象に出会ったとき、諦めずにぶつかっていけるか。研究の目的を見失いそうになったときに、粘って取り組み続けられるか。その先で見つかるのが、研究の面白さであり、自分に合った将来像なのではないかと思います。
 自分に向いている分野を見つけ、そこで活躍するというのは、大変で難しいことです。しかし挑戦を諦めずに、何度もあがいてみてください。その時間が用意されているのが、学生の特権なのですから。

「こんなシステムをつくってほしい」という相談は、会社のあらゆる部署から届きます。私たちが手掛けたシステムが稼働することによって、社内の作業効率が目に見えて変わっていくとき、大きなやりがいを感じますね。

AGC旭硝子

建築や自動車、電子機器のディスプレイなどを幅広く手掛ける世界最大手ガラスメーカー。ガラス、化学、セラミックスという多様な領域の技術やノウハウを生かし、社会にソリューションを提供している。

※インタビュー内容は取材当時のものです。