アローコーポレーション発行『進化を続ける大学2010』より、進化する大学・個別リポート
※本サイトの内容は2009年5月末日の時点で構成しています。最新情報については「→大学公式サイトへ」をクリックし、各大学のホームページでご確認ください。

 
桜美林大学photo

●アロー総研の視点
学生が、興味・関心に応じて自在に学べる大学であるために。同大学の今日の姿は、この基本方針をいかに学生たちに合理的に提供していくか、それによって高い教育効果をどう現実のものとするか、さまざまに凝らした工夫の成果といえそうです。この目的のために、学部・学科という枠組みも過去のものとした同大学。キャンパスを訪ねると、門も塀もなく、開放的な雰囲気の中で学ぶ学生たちの姿を見ることができます。

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桜美林大学

〒194-0294 東京都町田市常盤町3758 インフォメーションセンター
TEL.042-797-1583
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J.F. Oberlin University

学部・学科制を廃し「学群制」という新スタイルに。

 日本の私立大学では初めて「学群制」を導入したのが、桜美林大学です。2007年、リベラルアーツ学群の設置によって、学部・学科制から「学群制」への移行が完了しました。4つの学群がカレッジとして独立した教育機能を持ちながらも幅広い学問分野を構成していますが、国際的に受け入れられる大学制度の構築が可能になったといえます。
 学生は、学群制の中で柔軟性を持って、学びながら進路を選べるということになります。桜美林大学が創立以来掲げてきた“学生が主役”という理想の教育方針が、現実のものになりました。
 学群は、多角的な視野と幅広く高度な知識を身につける「リベラルアーツ系」と、目標や夢に直結した知識・技術を身につける「プロフェッショナルアーツ系」に分けられます。「リベラルアーツ系」は、リベラルアーツ学群、「プロフェッショナルアーツ系」は、ビジネスマネジメント学群、健康福祉学群、総合文化学群の3学群を設置。「各学群はカレッジであると位置づけています。欧米では、カレッジとは大学院に入る前の学士課程教育をしっかりやる場であると認識されています。本学は、カレッジがひとつの大学の中に存在する『ユニバーシティ・カレッジ』という形を整えているのです」と、佐藤東洋士学長は語ります。

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学問や学生生活の土台を築く「基盤教育院」を設置。

 この学群教育を支えるために、桜美林大学では「基盤教育院」を設置しました。ここでは、全学群共通の教育プログラムとして、語学教育、文章・口語表現力の育成、コンピュータリテラシーの養成などを目的にした科目を用意し、ほとんどを必修科目としています。こうしたプログラムは「桜美林大学を卒業した学生なら、これができる」という「学生の質」を保証する教育体制にもなっています。
 また、基盤教育院では、コーナーストーンセンターという相談窓口も設けています。ここでは、アドバイザーとしてトレーニングを受けた在学生や大学院生が、「学修アドバイザー」になり、学業から大学生活に至るまで、学生のあらゆる相談に応じてくれます。さらに学業のプラスになる情報提供やイベントなども開催しています。
 この他にも、学生生活をサポートする多彩な制度があり、特にアドバイザー制度は充実しています。前述の学修アドバイザーの他に、学生一人ひとりに指導教員がつく、担任の先生のような存在の「アカデミックアドバイザー」。そして、就職や資格取得など、進路の相談を中心に行う、キャリア開発センターの「キャリアアドバイザー」という3つのアドバイザー制度を整え、学生生活を支えています。

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「学問」の成果を高める独自のカリキュラム編成。

「学問とは、アラカルトではありません。積み上げが大事です」と、佐藤学長は語っています。学びの成果を高めるために、「学群制」「基盤教育院」などの全学的な体制を整えるとともに、桜美林大学は独自色に富んだカリキュラムを編成しています。
「つまみ食いでは、本当の知識は得られません。ですから本学ではまず基盤教育があり、次に専門へと進んでいきます。専門においても学ぶ順番を重視してカリキュラムを組んでいます。科目名を見ただけでどの段階にいるのか明確にわかるよう、例えば歴史学の場合、『HIS101』という入門科目を学び、その上で『HIS303』という応用科目へ進むなど、学習の段階を明らかにするよう整備を進めています」

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桜美林=国際的大学 その図式をさらに強化。

 桜美林大学の歴史は、海外からスタートしました。宣教師として中国に渡った創設者の清水安三は、1921年、人々が自活できるよう手芸や読み書きを教える「崇貞学園」を設立しました。その後、アメリカのオベリン・カレッジへ留学。ここは全米で初めて男女共学を実施し、黒人と女性に門戸を開いたリベラルな大学であり、桜美林の校名の由来になっています。終戦とともに帰国し、焼け野原になった祖国を目のあたりにし、復興のためにも日本で学校をつくろうと、1946年に桜美林学園を開設しました。そこには、自身が学んだ中国とアメリカの架け橋となり、世界平和の一助になりたい、という気持ちも込められていました。
「国際性」は桜美林大学の教育の原点です。現在、世界23か国、約90校に及ぶ海外の大学と提携し、毎年約500名の学生が留学や研修で世界へ足を運んでいます。500名以上の留学生を受け入れ、キャンパスにいながら国際交流が可能です。今後、留学生の受け入れを増やすなど、環境づくりを一層強化していく方針です。(編集部)

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2008年3月完成の荊冠堂

理化学館の屋上には
天文観測機器も設置

コーナーストーンセンターが
学生生活を支援



設置学群・学類
●リベラルアーツ学群
●ビジネスマネジメント学群
  ビジネスマネジメント学類
  アビエーションマネジメント学類
●健康福祉学群
●総合文化学群

交通案内
●町田キャンパス:JR横浜線「淵野辺」駅から無料スクールバスで約8分。京王線・小田急線・多摩モノレール「多摩センター」駅から無料スクールバスで約20分。

空のスペシャリストを育てるアビエーションマネジメント学類。

写真
飛行訓練装置(FTD)
 2008年4月、ビジネスマネジメント学群に、航空関係のスペシャリストを育成する「アビエーションマネジメント学類」が新設されました。ここでは以下の3つのコースに分かれて学びます。航空業界の実務者を志す人に向けた「エアライン・ビジネスコース」、キャビンアテンダントやグランドスタッフをめざす人に向けた「エアライン・ホスピタリティコース」、そしてパイロットを養成する「フライト・オペレーションコース」。「フライト・オペレーションコース」は、2年間アリゾナ州立大学で操縦訓練を行うのが大きな特色です。いずれのコースも専門的な知識・技術とともに、どんな仕事にも欠かせないマネジメント能力やセンスの育成に注力しています。

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