Company

ソニー株式会社
イメージング・プロダクツ&ソリューションセクター

村上 春佳

青山学院大学

理工学部
情報テクノロジー学科卒業

人間工学や認知科学の知識を
ユーザインタフェース分野に活用

どんな人が、どんなときに使ってくれるのか。
実際のシチュエーションを想像することから
使いやすさの探求がはじまります

使いやすいモノをつくるにはまず人を見つめることから

 モノの「使いやすさ」について考える時、人はどうしても、そのモノ自体について考えがちです。しかしまず見つめるべきはモノではなく使う側、すなわち"人"にあると私は考えています。それが大学時代に私が得ることができた、そして現在の仕事に活かされている、ひとつの視点です。
 私が研究開発を手掛けているのは、デジタル一眼カメラやデジタルビデオカメラなどの撮影機器。なかでも「使いやすさ」を追求するユーザインタフェースを担当し、操作画面などの研究開発を行っています。
 どのような人が、どのような場面で、どのように使うのか。実際に使われるシチュエーションを想像し、ユーザーが求めるニーズを考えながら、その上で他社の商品とは異なるオリジナリティと魅力を、デザイナーなどの多くの人達と一緒に考えていく—。この仕事のいちばん難しい部分であり、そして最もやりがいを感じる部分ですね。

幅広い学びへの挑戦が将来の道へとつながっていく

 大学進学を考える頃は、コンピュータに興味のアンテナが向いていて。情報テクノロジー分野を選んだのは、思い返せばそんな単純な理由からでした。出会いとは面白いもので情報テクノロジーを学ぶなかで「人間工学」や「認知工学」といった"人"について考える学問と出会い、とても興味をひかれました。そして、それが今の仕事につながっています。
 現在の会社を選んだのは、モノを製作してお客様に届けるというメーカーならではの喜び、そして消費者との距離の近さに惹かれたことが理由でした。将来的にはカメラという現在の領域を越えて、多様なものづくりに挑戦していきたいと考えています。私ならではの個性を模索し、そこに女性エンジニアならではの考え方や視点を盛り込むことで生まれるものが必ずあるはずです。皆さんも大学で幅広い学びに挑戦し、自分の好奇心を見つめることで、将来意欲をもって取り組める分野を探し出せるよう、頑張ってください!

ユーザーが求める使いやすさを追い求め、「カメラのことなら何でも聞いて!」と言えるようにもっとステップアップしていきたいです。

ソニー株式会社

日本のみならず、世界を代表する大手電機メーカー。1946年に創立されて以来、電気製品だけでなく、映画や音楽、金融事業など幅広く展開し、常に一歩時代を先駆けた商品や体験、そして新しい文化を世界に発信し続けている。

※インタビュー内容は取材当時のものです。