人間の健康に興味がある
■ どんな世界?
日本でも長寿社会を迎えて、健康への関心は高まる一方であり、さまざまな分野から健康へのアプローチが進められている。健康に関して学ぶ大学の学部・学科に、医学部や看護学部があるのは言うまでもない。しかし近年では、医師や看護師以外にも、さまざまな生活領域で健康に関する知識と技能を備えた専門家が求められている。そうした人材育成のために「健康科学」を学べる学部・学科を設置する大学も増えている。
■ どんな世界?
日本でも長寿社会を迎えて、健康への関心は高まる一方であり、さまざまな分野から健康へのアプローチが進められている。健康に関して学ぶ大学の学部・学科に、医学部や看護学部があるのは言うまでもない。しかし近年では、医師や看護師以外にも、さまざまな生活領域で健康に関する知識と技能を備えた専門家が求められている。そうした人材育成のために「健康科学」を学べる学部・学科を設置する大学も増えている。

■ どんな世界?
生物が持つさまざまな機能や能力を利用する技術の総称がバイオテクノロジー(生物工学)。環境問題解決に寄与する生物由来の代替エネルギー創出の上でも、遺伝子治療、ES細胞などの医療技術でも、今や人類の未来にとって不可欠な存在と言ってもいい。
伝統的に行われている味噌や酒、醤油の醸造も微生物の発酵作用によるものからバイオテクノロジーを利用したものであり、バイオテクノロジー=近年の技術というわけではない。それでも、近年の技術革新は目覚ましく、特に、ヒトゲノムの解読終了による、医療分野の伸張は驚くほどだ。
各種遺伝子技術、細胞融合技術、クローン技術に不可欠なベクター、さらには生命科学の解明の進展や免疫療法の臨床も進み、近い将来、バイオテクノロジーを利用した医療が主流になる可能性さえある。医療分野以外では、農業・食品・食料の分野、環境・エネルギーの分野で、研究と開発が進められつつある。

■ どんな状況?
毒入り餃子事件、事故米の不正転売、有名料亭が食べ残しを使い回して廃業……等々、この1・2年で食の安全に関する大ニュースが次々と報じられた。
現在、食の安全の確保は大きな課題となっている。遺伝子組み換え食品、輸入食品にみられる食品の安全性の問題、不正表示などで取り上げられた企業倫理の問題を見てもわかるように、食の安全は生産現場だけでなく、流通・販売の段階でも脅かされる可能性があるのだ。そのほかにも、メタボリック症候群に代表される栄養や健康の問題を含めると、食品に関わる課題がたくさんあることに気づくだろう。
現代の食のスペシャリストには、そうした新しい課題と技術に総合的に対応できる能力が要求される。

■ どんな状況?
医療のスペシャリストは医師や看護師だけではない。現代の医療は、さまざまな分野の専門家が協力して治療を行っていく“チーム医療”が一般的だ。例えば血液の成分や脳波などを検査する臨床検査技師、斜視や弱視など視機能障害者に視力検査や機能回復訓練などを行う視能訓練士、リハビリを行う理学療法士や作業療法士など、実に多くの分野の専門家が活躍している。ここでは、医療の複雑化や分業化に伴って近年需要が増えている診療放射線技師を例に説明していく。
診療放射線技師は、医師または歯科医師の指示のもと、エックス線やCT・MRI等の画像検査などを行う。ガンなど悪性腫瘍の放射線治療に欠かせない、医学と工学、両方の知識を備えた医療技術者だ。医用工学や放射線機器、画像診断技術は急速なスピードで進歩しているため、今日の診療放射線技師には常に最新の知識と技術を身につけていることが求められるのだ。

■ どんな仕事?
公園、街路樹、もちろん学校で……日常生活で植物や樹木を目にしない日はない。だがその植物たちが健やかであるかを気にすることはあるだろうか? 日当たりや肥料など「育てる仕組み」は想像できても、病気の診断・治療や保護・管理には専門家が必要だ。その役割を担うのが樹木医。樹木の生命を守るスペシャリストだ。
特に現代では、人間がもたらした自然環境の激変によって、樹木の健康が蝕まれ、場合によっては死に至ることすら少なくない。20世紀後半から問題となっている酸性雨による樹木の枯死などは、その典型例である。
そうした樹木の健康を守り、人間と樹木との豊かな共生を進めていくのが、樹木医の仕事だ。樹木医は、街路樹や庭木といった生活に関わりの深い樹木から、天然記念物にもなっているような名木や巨樹といった樹木を対象に、病気や傷みの診断と治療、樹勢の回復、病気の予防を行う。また、樹木の保護育成も樹木医の仕事のひとつである。地球環境保全の最前線に立つ職業でもある。