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快適な暮らしに興味がある

人間が住みやすい環境を提案したい。

人間が住みやすい環境を提案したい

■ どんな世界?
 冷暖房を完備した教室。汗がすぐに乾くシャツ。温かいのに軽いコート。今や私たちは1年中快適に暮らせるようになった。「快適でないこと」「便利でないこと」を解決するための商品が次々と生み出され、私たちはそれを当たり前のように受け入れてきた。
 また、さまざまな価値観を持つ人が自分のペースで生活することが普通になり、便利さを背景に昼夜逆転など他人とかかわらない生活も可能になった。こうした生活の変化による弊害が、近年目立ち始めている。ゴミ処理問題、自動車の排ガスによる大気汚染、生活排水による水質汚濁、建材や化学物質によるアレルギーの増加、さらには大量のエネルギー消費による地球温暖化……こうした自然環境の悪化に加え、人間関係の希薄さが近隣トラブルや家庭内暴力、引きこもりなどさまざまな社会問題を生み出す。便利さを追求し続けてきた結果、私たちは逆に生活しづらい環境に追い込まれてしまったようだ。
 生活の豊かさとはなんだろう。人間が生きる環境をよりよいものにするにはどうすればよいか。こうした疑問を解明するために、環境科学、ライフデザイン、エコロジーといった学問分野が注目を集めるようになってきた。
 消費生活、都市生活、企業活動などの視点から人の暮らし方を見直し、サステイナブル(持続可能)な環境や社会を実現するための手法を考える。環境への負荷の少ないモノづくりを実践する。エコバッグやマイボトル、マイ箸などエコの実践に役立つデザインを提案する。個人から世界規模まで、さまざまなレベルから環境へのアプローチが進められている。

■ 将来は?
 研究の目標は、環境に関する専門知識の習得だけでなく、実験・実習を通して問題点を実証することと、人々の意識改革を促し、リサイクル運動など環境問題への取り組みを、個人の日常生活へとつなげていくことだ。また便利さの追究ではなく、暮らしに即し、人にやさしいモノづくり、デザインを提案するという方向性も考えられよう。将来は、公務員として環境問題に取り組む、生活アドバイザーなどとして生活関連製造業や環境関連、建築関連業などで働く、NGO・NPOなどで活動するといった進路が考えられる。またエコや環境との共生について真剣に取り組んでいるメーカーなどへ進む道も。「快適な生活」作りにはさまざまな取り組み方があるのだ。

■ どう選ぶ?
 人間環境学科、環境創造学科、環境システム学科、環境情報学科、生活環境学科、生命環境科学科など環境を考える学科や、デザインと環境をあわせて学べる建築系やデザイン系学科などが考えられる。

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