■どんな世界?
企業の活動は「人・モノ・金・情報」のどれかを動かすことだと言われている。 このうち「モノ」を担当しているのが物流だ。とはいえ、一口にモノを動かすといっても、鉄道・船舶・自動車・航空機など運送方法はさまざま。モノを保管する倉庫業、梱包や包装なども守備範囲に含まれている。
輸送方法の効率化はコスト削減に直結し、それは「いいモノをより安く!」の実現につながる。結果、消費者の満足度はアップし、企業の利益も向上。企業力を大幅に変える可能性を秘めた物流は、過去から現在に至るまで、重要な経営戦略のひとつに位置づけられている。
■ 最新事情は?
かつての物流管理では「商品をいかに安く、遠くに運ぶか」ということが最大の争点であった。効率のよい輸送体制づくり、的確な売り上げ予想による在庫管理費の削減といったテーマに、皆が血眼になって取り組んでいたのである。しかしこの状況は、IT(情報通信技術)の登場で激変した。
企業対企業、消費者対企業の情報網が急速に発達したことで、お客から企業への注文、原材料の調達、加工〜製品化、お客への配送までを一貫して管理することが可能となる。これが多くの企業が協力し合い、効率的にお客へモノを提供する、サプライ・チェーン・マネジメントにつながったのである。パソコンのBTO(ビルドトゥオーダー)、コンビニのPOSなどは身近なサプライ・チェーン・マネジメントの実例。この画期的な管理体制はすでに、コストと在庫の削減、さらには納期の短縮という旧来の難題を多くの企業で解決している。
一方、中小企業などでは、経営をスリム化し、本業に専念しやすい環境をつくるために、物流管理は専門業者に外部委託(アウトソーシング)するところも出てきている。
■ どう選ぶ?
物流は、商学・経営学・経済学といった経済系の学部・学科のなかで学ぶのが一般的だ。それぞれの専門分野の特色を活かして物流を多角的に学ぶことができる。
またITを切り口とする経営情報学科、システムづくりを切り口とする経営工学科といった方面からのアプローチも検討してみたい。