世界中の経済が、どのように関連しているか学びたい。

■ どんな状況?
IT(情報通信技術)の進展によって、例えば家庭のパソコンのモニターを通してでも、瞬時に世界中を相手に物や金があたり前に動かせる社会になった。これに歩調を合わせるかのように拡大を続ける海外市場と、先進国各国の国内市場の飽和、為替条件の変動など、さまざまな要因が重なって経済のグローバル化が加速している。
地球の裏側で起きた事件が即時に私たちの生活を直撃する時代でもあるが、同時にそれだけビジネスチャンスも大きく広がっていることを意味する。現在の世界経済は、ドバイショックやギリシャの財務不安など、2008年秋のリーマンショックをまだまだ引きずったままだが、発展途上国の一部は復調し大きな経済発展を見せている。
BRlCsと称されるブラジル、ロシア、インド、中国のGDP(国内総生産)の合計は、すでにEU、アメリカを上回り、中国一国のGDPも今年中には日本を超えて世界第2位になることが確実視されている。
BRlCsの急成長は現在の世界経済を支えており、伸び率が多少鈍化したとしてもBRlCs抜きでは今後の世界経済は語れない。さらには、VISTA(ベトナム、インドネシア、南アフリカ、トルコ、アルゼンチン)もBRlCsに続くグループとして注目されはじめているように、世界の経済市場は大きく広がりはじめている。資源を求めてのアフリカ投資も各国が競うように行っているが、ここでも中国の進出が目覚ましい。
一方、昨今の原油価格の急騰でもわかるように資源の奪い合いや環境破壊、金融不安など、負の要素からも目をそらしてはいけない。人、金、物のすべてに目を配るだけでなく、付随するさまざまな問題解決に尽力できる者こそ、国際経済で求められているのだ。
■ どう選ぶ?
大学卒業後、商社や海外に生産・販売拠点を持つメーカーなどで、国際的な活躍をしたいのなら、まずは経済学部だろう。間違いなくどの学科でも国際経済や貿易を学ぶことになる。経営学部、商学部でも避けては通れない。ただし、より専門的な知識を深めたい場合は、国際経済学科、商業・貿易学科などを選ぶか、あるいは専門的な科目を学べるかをしっかり調べておきたい。また、国際経済をキーワードにすれば、法学部や社会学部にも、国際ビジネスに直結した学科が見つかるはずだ。
なお、この分野に関連する資格には「国税専門官(税のスペシャリストとして、法律、経済、会計などの専門的知識を駆使する仕事)」、「通関士(船積みに関する書類の作成、船舶の予約、貨物の搬入・搬出といった輸出入手続きに関する代行業務を行う)」、「JETRO輸入アドバイザー(輸入を始める意志のある企業・個人に取引のアドバイスを行う)」などがある。