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ロボットに興味がある

ロボットを創りたい。

ロボットに興味がある

●どんな世界?
 「ロボット」というとどんなイメージがわくだろうか?『機動戦士ガンダム』『鉄腕アトム』などのアニメ、『ターミネーター』『アイ・ロボット』などの映画といったSFの世界から、ホンダのASIMOやソニーのAIBOなどの現実世界まで、さまざまなロボットが思い浮かぶはずだ。
 機械としてのロボットは「人の代わりに作業を行う装置」と「人に近い形や機能を持つ機械」に大別される。前者は工場の生産ラインで活躍する産業ロボットや、自動的に建物内を巡回・警備するロボットや掃除ロボット、荷物の運搬を行うロボットカートなどが実際に活躍中。また宇宙・海洋開発、高度生産分野、人命救助、医療・福祉など、さまざまな分野で活躍するロボットの研究・開発も盛んに行われている。高度化・知能化したロボットの存在は、今や社会になくてはならないものとなっているのだ。
 一方後者では、前述のASIMOなど二足歩行可能な人型ロボットの研究・開発が進んでおり、オーケストラを指揮したり、トランペットを吹いたり、ドラムを叩いたりするものも登場している。またペットや愛玩品など、エンターテイメント系のロボット市場も広がりつつある。
 ただ、自分の意志で判断し行動する自律型ロボットの誕生には、まだまだ時間がかかるだろう。ロボットが人間のパートナーとして共存する…そんな未来は来るのだろうか。その答えは、機械に物事を判断させる「こころ」と、自由に行動できる「からだ」を与えるロボット開発エンジニアの活躍にかかっていると言えよう。

■ 最新事情は?
 日本はロボット研究の先進国であり、多くの企業・大学が研究・開発に取り組んでいる。06年末には、技術者・研究者の連携を目的としたロボットビジネス推進協議会が設立。また08年には経済産業省内にロボット産業政策研究会が設けられるなど、官民両面から技術開発、ルール策定など実用化に向けた取り組みが進められている。
 特に注目が集まっているのが医療・福祉分野。腕が動かなくなった人が、自分で食事できるように開発された食事介助ロボットや、下半身麻痺の人でも椅子から立ち上がったり階段を上るなどの動きができるロボットスーツなど、障害者・高齢者の生活を支援するロボットが実用化され始めている。一方、介護現場の人手不足や重労働を軽減するために、介護者をサポートするロボットの開発も進み始めた。
 さらにアニマルセラピー用に、ロボットを開発する動きも見られるようになった。ストレスの軽減、会話の活性化などの効果が期待されるアニマルセラピーだが、本物の動物だとアレルギーや感染症などの問題が起きたり、動物側にストレスが生じるといった問題点もある。そこで動物に代わる存在としてロボットが注目されているのだ。このようにロボットの活躍の場はどんどん広がりつつある。

■ 何を学ぶ?

 ロボット開発の研究テーマには、大きく分けて手足の「動作機能」、周囲の環境を知覚するための「センサー」、行動を判断する「人工知能」の3要素がある。各分野に共通して必要なのが、機械、電気、情報、材料などの専門知識と、人間の体の動きや特性を計測・解析する技術だ。

 例えばロボットの形状やシステムに携わりたいなら、機械工学や電気工学の知識が不可欠。メカニズムの簡素化と高機能化を進めるため、機械・電子回路・ソフトウェアの結合を図るメカトロニクス(Mechatronics)分野の知識も要求される。

 また、人間が視覚情報や音声情報をどう処理し、受け取った情報をどうやって個々の場面に応用しているのかといった、人間の知的能力に関する研究も重要になってくる。生物に備わっている「外界を認知する」情報処理の仕組みを明らかにし、工学的に役立てる「認知工学」も、ロボットに密接に結びついているのだ。足と関節の位置、移動範囲、重心の位置などハード面から、状況を把握するためのセンサー、動きを制御するためのコンピュータシステムなどソフト面まで、最先端の知識・技術を組み合わることで、ロボット研究・開発はさらに進んでいくに違いない。

■ 将来は?

 ロボット開発を手がける企業に就職し、研究者となるのが最大の目標だろう。大学で専門分野を学ぶとともに、ロボット制作に携わってきた実績があるとアピール材料にもなり得る。多くの大学では、チームで「ものづくり」に取り組むなどプロジェクト型の授業を設けたり、世界を視野に技術英語の習得に力を入れるなどの取り組みを進めている。また、学外のイベントやコンテスト出場を積極的に支援しているところも。ハードウェア・ソフトウェアの両分野に関わり、最先端の技術が惜しみなく投与される分野だけに、大学・学科のホームページなどで最新情報を常にチェックするよう心がけたい。

■ どう選ぶ?

 ロボットの研究・開発に携わりたいなら、工学部・理工学部を設置している大学で、ロボット工学系もしくは人工知能系の研究室に入るのがおすすめだ。ロボティクス学科やメカトロニクス学科といった名称の学科もある。

 ただ、学科・研究室によって研究内容は大きく異なるので注意が必要だ。例えば、介護・看護の際の人間の動作を分析し、それをメカトロニクス技術によって再現するなど、医療・福祉分野の研究が盛んな学科もあれば、より人間に近い機能・二足歩行や感性データの認識システムの研究を中心に行う学科もある。どんな研究が進められているかを十分に調べ、自分の興味分野に応じた学科を選択することをおすすめする。

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