家電を通じて人々の生活をより豊かにしたい。

■ どんな世界?
自分の身の回りをじっくりと見回してみよう。テレビにDVDレコーダー、冷蔵庫、電子レンジ……etc。きっとそこにはこれらの家電製品が存在していることだろう。我々の豊かで快適な生活の営みは、家電製品に支えられているものと言っても過言ではない。
そんな家電製品は、日本の成長と足並み揃えて発展してきた経緯を持つ。家電製品が人々の生活に浸透し始めたのは1950年代後半。種々の家電製品の中でも白黒テレビ、電気冷蔵庫、電気洗濯機の3つは「三種の神器」と呼ばれ、これらを揃えることが庶民の夢でありステータスの象徴と成り得たのである。1970年代にはカラーテレビ、クーラー、自家用車の3つがそれらに取って代わり、1990年代〜2000年代にかけては一気にデジタル化が進み、デジタルカメラ、DVDレコーダー、薄型テレビが「新・三種の神器」の座に。こうして家電製品は時代を通じて常に人々に夢と豊かな生活を与え、新たなライフスタイルを生み出してきた。
■ 最新事情は?
21世紀の家電製品は、「デジタル化のその先」を求め、いくつかの進化系統を歩みつつある。そのひとつが「情報家電化」だ。家電製品そのものがネットワーク機能を有し、携帯電話やPCなどを用いての録画や風呂の湯沸かしなど外部からの遠隔操作を可能にしたり、冷蔵庫自身が不足している食品をメールでユーザーに通達したりなど自立判断でユーザーを助けるという特徴を持つ。また地球温暖化が深刻の度合いを増す昨今では、地球環境に優しい「エコ家電」も大きな注目を集める系統のひとつ。低消費電力など省エネ性に優れているのはもちろん、紙パック不要の掃除機や生ゴミ処理機、大気中の熱を利用した給湯機など、環境性能にも重点が置かれているのが大きな特徴だ。
このほか、内脂肪計・体組織計やポータブル血圧・心拍計などの「健康家電」も、健康意識の高まる世相を反映して台頭してきた新たな家電ジャンルだと言える。
■ どう学ぶ?
人間の生活にもっとも近いホームエレクトロニクスだけに、機械工学や電気・電子工学といった工学系学科はもちろん、家電製品の制御やアプリケーション機能を実現する上でのソフトウェア工学、エコ家電の価値が高まる現在においては環境工学などにも目を向けてみよう。また、最近ではホームエレクトロニクスを専門に学ぶ学科などもあり、技術・デザイン・マーケティングティなど家電を包括的な視点で学ぶことができる。
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