平和な多文化共生の世界をつくりたい。

■ どんな世界?
2008年9月にアメリカで起こったリーマンショックがあっという間に世界に広がったように、ひとつの国家のなかでの問題が世界中のさまざまな問題と不可分に結び付いているのが世界の現実だ。
こうしたグローバル化の時代には、一国の出来事を対岸の火のようにみることはできない。なかでも、環境や平和の問題はもちろん、世界各地で勃発する民族紛争や大規模災害など、地球的規模で取り組まなければ解決できない課題は数多い。
このような国際的な課題に対して、多くの国の政府やNGO・NPOといった民間団体、個人が協力しながら取り組みが進められているが、わが国にはそのような場面で働く人々がまだまだ不足しているのが実情だ。国際的な知見と行動力をもって国際舞台で活躍できる人材の育成が急がれている。
■ 何を学ぶ?
グローバル化の時代を反映して、すぐれた国際人の育成に重点を置く学部・学科が増えつつある。具体的には、国際関係や国際文化についての基礎的な知識や技能の習得をベースに、学際的なカリキュラムによって国際社会に通用する実践的能力を養成するような学部・学科だ。
これらの学部・学科で重視しているのが、高度な英語能力の習得である。英語による授業に加えて、授業における討論やレポート作成など学びのさまざまな領域でも英語を用いて、高度な英語力を身につける。海外現地研修や短期・長期の留学制度などが整備されているところも少なくない。
こうした英語能力の習得に並行して、世界中の多様な国・地域の文化や社会、さらには政治・経済についての理解を深める、ビジネスやコンピュータに関するスキルを磨く、といった学びを積み重ねていく。異なった民族や宗教、文化、価値観の間に発生する問題を分析し解決する能力を、学際的な学びを通じて身につけていくのが大きな目標だ。
■ 将来は?
国際公務員として国連やOECDなどの機関で働く道や、世界各地で活動を続けているさまざまなNPO・NGOで国際ボランティアとして業務に従事する道などが挙げられる。そのほか、報道機関や国際的な企業に進む選択肢もある。
■ どう選ぶ?
教養系の学部を「国際」「グローバル」といったキーワードでチェックしておきたい。その他、国際関係・国際文化系や、外国語学部系も候補になる。「国際」についての学びは学際的ではあるが、自分が中心として学びたいと思う分野、例えば国際政治、国際ビジネス、国際ボランティアなどを決め、海外研究制度なども含めてその分野が充実したカリキュラムを組んでいる学部・学科を選びたい。