カメラマンになりたい。

■ どんな世界?
華やかなグラビア写真、見る者の胸をえぐる報道写真、何気ない街角に郷愁を感じさせる風景写真、さらにはテレビの映像…。生活の中で私たちは常に写真、映像に接している。それらを提供するのがカメラマンの仕事だ。
上記の例でわかるように、写真家といってもいろいろな分野がある。大きく分ければ、スチールか動画か。目的で言えば商業写真と報道写真に分かれる。報道写真であっても報道機関所属の人もいれば、フリーランスの人もいる。商業写真では、広告(映像)制作会社の社員であったり、フリーランスであったり、という具合だ。いずれにしても共通するのはあくまでも実力の世界ということ。美大を出た人も、専門学校を出た人も、また、出身学部が畑違いであったとしても実力次第で仕事を任される。
ここでいう実力というのは、写真家としての才能のみならず、クライアントに対応できる判断力、応用力、社交性も含む。どんな仕事もそうだが、商業写真では人間関係は特に大事になる。
通常カメラマンは得意分野を持っている。風景撮影、商品撮影、バラエティ、ドキュメンタリーなど、自分の得意分野で勝負している人がほとんどの世界だ。自分の得意分野を売り込めるか、認めてもらえるかどうかは才能以上に努力と情熱にかかっている。
ただし、初期投資にそれなりの費用が必要になるため、20代のうちは準備期間と割り切る人も多い。また仕事を得るための人脈作りも欠かせない。海外で撮影をしたいなら語学力もあったほうがいい。
■ どう選ぶ?
あくまでも実力の世界なので、写真とまったく関係のない学部を卒業して活躍している人もいることは確か。ただし、現役カメラマンの助手として働きながら経験を積むのが、カメラマンへの王道であることから、カメラの専門知識を学べる美術大学や芸術学部、専門学校卒が有利なのは間違いない。求人も当然専門の学部学科に集まりやすい。
なお、専門学校と大学の違いとしては前者が写真の知識や撮影技術を重点的に教え、即戦力を鍛える場であるのに対し、後者はメディアに発表される際の知識や見る側の受ける印象まで考察し、さらには最先端機器のメカニズムまで学べる場合があること。
さらに大学で学ぶメリットとして、理論をしっかり学ぶことで、変貌し続けるメディアや社会のニーズに対応できる柔軟性が養われる点と言えるだろう。
カメラ・レンズなどのメーカーや、コンピュータを利用した専門技術者として、カラー現像所、印刷関連分野などへ進む道もある。最近ではネット上の媒体向けの需要も高い。