メディアの最前線で活躍したい。

■ どんな世界?
マルチメディアの「マルチ」は多数、「メディア」は媒体を意味する。すなわち、マルチメディアとは、数多くの情報を処理する媒体、ということだ。
具体的には動画、映像、音楽、文字などを一元的に処理、加工して提供する技術であり、現在では事実上コンピュータを活用したものがほとんどである。君たちが日々楽しんでいるゲームや携帯電話の音楽ダウンロードサービスも、その定義からいえば立派なマルチメディアだ。
マルチメディアが旧来型のメディアと異なる大きな特徴の1つが、双方向性だ。送り手が情報を一方的に発信するだけではなく、受け手もまた情報を送り手や、場合によっては不特定多数の人々へ発信できる。最近では、動画編集や音楽の作成がパソコン上で手軽にできるようになったこともあって、ますます情報を発信しやすい下地ができてきている。
双方向性の具体例としては、政治家が動画投稿サイトに専用チャンネルを開き、広く質問を募って、直接それに答えるといった試みが増えてきている。発信者としては自分の主張を直接伝えることができるし、受信者としては自分で判断できるメリットがあり、マルチメディアが有効に機能している例と言えるだろう。
■ 何を学ぶ?
マルチメディアの世界で活躍するためには、IT(情報通信技術)に関する知識と実践的技術の習得が不可欠である。Javaなどのプログラム言語や、文書の段落などの構造やフォントを指定するためのマークアップ言語を学ぶほか、ハードウェアについても新たな機器の開発などが研究課題となる。
また、コンピューター上の作業をするソフトウェアの技術もテーマの1つ。メディアに乗せるコンテンツがなければ本末転倒であり、そのコンテンツはソフトウェア技術によって表現されているからだ。多彩なデジタルコンテンツを企画・制作していくためにはゲーム、音楽、動画の創造力やプロデュース能力を身につけることも重要だ。また、マルチメディアは、それ自体が知的な創造活動であることから、知的所有権についての知識も必要だと言える。
■ どう学ぶ?
ハード・ソフトなど、マルチメディアに関する基礎的な知識と技術を学ぶには、理工学部の電子系・情報系などの学科が選択肢となる。
また、CGなどマルチメディアを使って表現するコンテンツの制作などを学ぶには、メディア系・芸術系の学科が選択肢となる。近年は、マルチメディア全般について体系的に学べる大学も増える傾向にある。「メディア」や「コンピュータ」をキーワードに調べてみてほしい。