アニメの制作に関わりたい。

■ どんな背景?
日本のアニメーション技術は間違いなく世界でトップレベルにある。「アニメ」は「マンガ」とともに日本から世界へ発信されている重要コンテンツであり、外貨獲得にも貢献している。日本で「アニメ」といえばすべてのアニメーションを指すが、海外で「anime」と言う場合は日本で制作されたセルアニメーション作品、あるいはそれと同種の作風を持った作品を指す。「アニメーション(animation)」を「アニメ(anime)」と略して呼ぶのは日本だけであり、日本の作品が広く海外で人気を博しているからでもある。映画やビデオ、TV番組、広告、街頭ビジョンなど従来のメディアに加え、ゲームやWeb、携帯電話の待ち受け画面などにもアニメーションが用いられている。以前は「オタク」の専売特許と思われていたアニメは、幅を広げながら確実に市民権を得ている。
■ どんな仕事?
アニメーション制作の仕事は細分化されている。企画、脚本、原画、動画、撮影、編集、音楽…。ひとつのアニメーション作品も、大勢の専門家による共同作業の集大成なのだ。
近年の大きな変革にコンピュータの導入がある。線画をセルと呼ばれる透明なシートに転写し、色をつけ、順番に取替えながら撮影する、という昔ながらの作画作業は少なくなった。
原画として紙に描かれた絵をスキャナーに取り込んでコンピュータ上で彩色・編集する方法や、紙への作画すらせず、CGにより各コマの静止画像を順番に作成して、一連の動画に仕上げるCGアニメーションの手法が生まれたからだ。これによって、リアルな動きで、制作時間も大幅に短縮される。高レベルの作品が低コストで制作できるようになったとも言える。最近のテレビ番組などでは、コストの安い中国・韓国などで大部分を制作し、仕上げのみ日本で行うといった分業体制も進んでいる。日本のスタッフにはより高い技術が求められる。
■ 将来は?
アニメーション制作会社はもちろんのこと、ゲーム業界、IT関連産業などへ進出し、アニメーション作家、アニメーター、デザイナー、ディレクター、プロデューサーなどの職種に就く道が考えられる。また、CGの発達により個人でも高品質の作品を制作することができるようになったため、個人作家として活躍する道もある。一方、マンガやノベライズ、フィギュア、ゲームなどアニメーションを核にさまざまな関連ビジネスが生まれており新しいビジネスを開拓するチャンスもある。
■ どう選ぶ?
教育機関としては、現状、専門学校が中心だが、大学でもマンガ系学科・コースが次々と生まれ、アニメーションを専門的に学べるようにもなった。メディア関連学や映像学なども含め、高度なアニメーションを学べる環境が整いつつある。