■ どんな世界?
寄席の高座(こうざ)に座って、巧みな話術で客を笑わせ、時に泣かせるのが落語家だ。起源は室町時代末期から安土・桃山時代のころ。大名のそばに、おとぎ話を聞かせる御伽衆(おとぎしゅう)という人々がいて、彼らが噺家(はなしか)のはじまりとされる。
落語が広まったのは江戸時代で、落語の興行を中心とする寄席が誕生し、江戸だけでも100を超える寄席があったといわれる。落語の世界には、師匠から弟子へと芸を受け継いでいく「師弟関係」が存在している。
落語家になるには、師匠を見つけ「弟子入り」をしなければならない。弟子入りをしたら、師匠や先輩のわがままに振り回されながら、芸を盗んで自分のものにしていく。そうやって腕を磨きながら一人前の「真打(しんうち)」をめざすわけだ。
■ どうやってなる?
弟子入りをして入門が許されたら「見習い」からスタート。稽古をつけてもらいながら、師匠の身のまわりの世話をする。「前座(ぜんざ)」に昇進すると、楽屋の整理をしたり、鳴り物の担当をしたりなど寄席で働くことができて、わずかだが給金も貰える。「二つ目(ふたつめ)」に昇進すると雑用の仕事はなくなり、紋付き羽織を着ることが許されるが、自分の仕事は自分で見つけなければならない。
そこで約10年間、修行を積んで「真打」となる。昇進の際には真打披露目が行われ、寄席ではトリを務めることができる。真打は弟子をとることもできる。つまり「師匠」になれるわけだ。最近は、大学を卒業して落語家になるケースが大半だという。
落語家の道に進むなら、人文系や芸術系の学部・学科が近いはずだが、落語をどこまで好きになれるのかということの方が、ずっと大切だ。まずは寄席に足を運んだり、大学の落語研究会の発表会をのぞいてみよう。
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