■ 何が必要?
アナウンサーは、文章をしっかり読むことができ、日本語を正確に話す能力が求められる。ただし、これは基本中の基本で、ほかにもいろいろな能力が求められる。
まず幅広い知識や、どんな番組を担当しても臨機応変に対応できる能力。もちろん原稿の内容をしっかり理解していなければ視聴者に意味は伝わらない。しかも放送メディアは政治・経済の話題から、技術や科学の情報、芸能スポーツ、生活情報など、あらゆる分野の番組がある。アナウンサーは、それらについて最新の動向を把握していたい。
また、最近では自ら現場に行き、事件の動きをダイレクトに伝える仕事も増えている。そのため、取材力や問題を分析する能力も求められる。
そして、もっと重要なのはコミュニケーション能力。つまりどんな人とでも話ができ、番組が求める意図を的確に表現できる能力だ。また、インタビューをする時には、相手から話を上手に引き出さなくてはならない。そのためにもアナウンサーには、どんな人に対しても、初対面の時から好印象を与えられるような、極めて高度なコミュニケーション能力が必要なのだ。
■ どうやってなる?
アナウンサーになるためには、テレビ局やラジオ局の採用試験に合格しなければならない。その競争率は数千倍といわれている。地上デジタル化に放送局が負担するコストが大きく、人件費にそのしわ寄せが来ると予想されている。もしそれが本当ならば、ますます「狭き門」になるわけだ。
新卒募集は4年制大学卒が前提となることが多いが、出身学部・学科が問われることは少ない。ただし、留年制限・年齢制限がかけられる場合が多いようだ。
大学ではマスコミ系の学科でテレビや報道のことをじっくり勉強しておくのも良いし、法学や経済学を学んで、世の中のことをしっかり理解しておくのもよい。文学系で教養を深めておくのも役に立つだろう。
語学・文化系の学科でバイリンガルをめざすのも手だ。自分が一番夢中になれる学科を選び、自分の武器と言えるものを身につけておくのが一番の近道かも知れない。