公務員として生活や福祉の向上をはかりたい。

■ どんな仕事?
公務員は国家公務員と地方公務員に大別され、職務に応じて細分化されている。国家公務員には㈵〜㈽種、地方公務員は上級・中級・初級があり、それぞれ年1回実施の公務員試験を受け、合格しなければならない。その他、国税専門官、労働基準監督官、法務教官、外務省専門職員、航空管制官なども国家公務員。地方公務員には県立・市立病院、保健所、県・市の福祉施設などもある。消防署、警察署も地方公務員に分類され、採用試験も自治体ごとになる。
この不況の折、「安定」を求めて公務員の人気が急騰しているが、それだけを求めて公務員を志さそうというのなら止めたほうがいい。仕事内容にやりがいや適性を求めず、安定、すなわち俸給だけのために働くという発想はあまりに貧しい。特に公務員は、住民のため、国民のために奉仕するという強い意識がなければ、退屈でつまらないものになりかねない。逆に、理不尽な激務で体を壊してしまう場合もある。確かに、給与もよく、破綻しなければ(近年は財政が破綻した自治体も実際にあり、そうでないところも総じて財政難にある)、一生安泰と思うかもしれないが、あくまで滅私奉公の精神で、国民の生活や福祉の向上をはかり、国や地方行政を運営するのが仕事。決して黒塗りのハイヤーを自由に使える特権階級ではないのだ。
■ どんな試験?
国家公務員、地方公務員になるには、公務員試験をパスしなければならないが、近年は難易度が高まる傾向にある。
国家公務員の場合、多岐にわたる試験区分(国家公務員㈼種を例にとると、行政、物理、電気・電子・情報、機械、土木、建築、化学、資源工学、農学、農業土木、林学)からなる教養試験・論文試験(行政のみ)・専門試験からなる1次試験と、個別面接による2次試験が課され最終合格者が決定。高得点順に採用候補者名簿に記載される。その名簿の中から本人の希望・通勤事情などを考慮の上、面接・身体検査を経て採用が決定する。
地方公務員の場合は技術系と事務系に大きく分かれ、さらに職種ごとに採用試験が行われる。国家公務員と同様に1次、2次試験があり、教養、専門、論文、人物試験と、性格検査、身体検査などが課され、総合的に合格と判断された最終合格者が名簿に記載される。
国家公務員㈵種などの超難関に合格するにはそれに備えた勉強が必要になる。㈼種や地方公務員上級試験も対策が必要だ。よって公務員対策講座があるかなど大学の支援体制の有無も調べておこう。
■ どう選ぶ?
行政に携わるわけだから、法学・政治学系が試験対策としても有利。ただし、どんな学科出身でも受験は可能。専門職志望なら、その専門に関わる学科を選ぶべきだろう。