マスコミに就職したい。
■ どんな世界?
テレビ局、出版社、新聞社…。華やかなイメージがあるマスコミだが現実はなかなかシビアだ。相次ぐ雑誌の廃刊からわかるように、出版不況の傾向には歯止めがかからない。
一方、インターネット、ケーブルテレビの専門チャンネルに代表されるように、マスコミ、マスメディアのあり方も大きく変わってきた。情報を入手する過程が革命的に変わったのだ。同時に、ブログやソーシャルネットワークサービス、最近ではtwitterなど一個人が広く情報を発信することが可能となった。つまり、情報の発信も速報性も、マスコミの専売特許ではなくなったということだ。マスコミとしての価値は、発信される情報の内容、付加価値に求められる時代である。加えて、公平性・公共性のために、マスコミ人は倫理観、情報の受け手への影響を常に意識することが求められる。
■ 何を学ぶ?
大学でのマスコミ研究は概論からはじまる。全体像を捉えるマスコミ論、広報や広告の仕組みを学ぶ広告論、報道の歴史を学ぶジャーナリズム史といった分野がある。報道被害に関わる報道倫理・規制や外国のメディア研究なども勉強できる。
しかし、知識だけではマスコミへの道は拓けない。自分で放送コンテンツを作ったり、文章・編集の技術を学べる学部・学科なら、就職に一歩近づく学びと言える。インターンシップなどで、放送局や出版社の業務を体験する機会があるか、事前にチェックしておくと良いだろう。
■ 将来は?
マスコミの世界にはさまざまな職種がある。ディレクター、アナウンサー、記者、編集者、デザイナー、カメラマン…。もちろんテレビ局や出版社にも営業部門や、人事部門、総務部門もあり、これらすべてを含めてマスコミ人と呼ぶことが普通だ。
マスコミ人とはいえ、ほとんどは普通のサラリーマン。一般企業に比べ待遇が多少良い場合もある。ただし、それだけの能力を求められているということでもあり、特に「現場」は競争の激しい世界だ。
例えば、同じ出来事や事件を取り上げるのでも、速さと同様に他とは違った視点も必要とされる。そこでは、スペシャリストたちがチームとなって互いに協力しながらライバルとしのぎを削っている。
表現力や情報力、そして何より、時代の流れを素早くキャッチする感受性と、常に適確な判断力が求められる。さらに貪欲なまでの好奇心とそれによって得た広範な知識、加えて情報伝達に必要な基本的なITスキルも必須だろう。
■ どう選ぶ?
進みたい職種が決まっている場合には、必要な知識や技能を学べる学科選択をするべきだろう。マスコミ、メディアをキーワードに学科、コースを選ぶのも1つの有力な方法だ。