医療スタッフの一員として患者の命を救いたい。

■ どんな状況?
医療のスペシャリストは医師や看護師だけではない。現代の医療は、さまざまな分野の専門家が協力して治療を行っていく“チーム医療”が一般的だ。例えば血液の成分や脳波などを検査する臨床検査技師、斜視や弱視など視機能障害者に視力検査や機能回復訓練などを行う視能訓練士、リハビリを行う理学療法士や作業療法士など、実に多くの分野の専門家が活躍している。ここでは、医療の複雑化や分業化に伴って近年需要が増えている診療放射線技師を例に説明していく。
診療放射線技師は、医師または歯科医師の指示のもと、エックス線やCT・MRI等の画像検査などを行う。ガンなど悪性腫瘍の放射線治療に欠かせない、医学と工学、両方の知識を備えた医療技術者だ。医用工学や放射線機器、画像診断技術は急速なスピードで進歩しているため、今日の診療放射線技師には常に最新の知識と技術を身につけていることが求められるのだ。
■ どんな資格?
放射線を患部にあてて検査や治療を行う診療放射線治療は、国家資格を持つ者だけが従事できる。資格を取得するには、まずは文部科学省が指定する大学や短大、または厚生労働省認定の養成施設で診療放射線技師に必要な知識と技術を修得し、国家試験を受けなければならない。試験科目は、「基礎医学大要」「放射線生物学」「放射線物理学」「放射化学」「医用工学」「診療画像機器学」「放射線計測学」「核医学検査技術学」「放射線治療技術学」など14科目。毎年2〜3月に実施される国家試験に合格すると免許が発行される。ちなみに、2008年は2444名が受験し、1789名が合格、合格率は73.2%であった。(2009年は3月31日に発表)。
■ どう選ぶ?
「診療放射線技師になって、医療技術の分野で活躍したい」という確かな目標があるのなら、診療放射線技師の養成校として文部科学省が認定する大学を選ぶことが必須だ。
診療放射線技師を養成する4年制の大学は2008年3月現在全国で25校。いずれにおいても、診療放射線技師に求められる知識や技術を修得できるが、各大学の学びの特色を知るために、カリキュラムの詳細は確認しておきたい。特に、施設・設備の充実度や実習の内容は必ず確認しておくこと。例えば実習なら、どの施設でどのくらいの期間、実施されるのか、また、病院での実習はどのくらいあるのかなどを確認。施設・設備については、最先端の医療機器が学内にどれだけ備わっているかをチェックするといいだろう。
診療放射線技術科学科の場合
TEL.03-3418-9050 大学公式サイトへ