誰でもが安心して利用できるネットワーク社会を実現したい。

■ どんな状況?
今や、「いつでも」「どこでも」「だれでも」情報にアクセスできるユビキタスネットワーク社会が実現しつつある。それは私たちに便利で快適な暮らしをもたらしてくれる一方で、個人情報の漏えいや情報の不正利用などといった危険性をはらんでいる。その他にも、コンピュータウイルス、不正アクセス、スパムメールなど、ネットワークにはさまざまな脅威が内在している。
これらの危険や脅威に対して、その発生を予防し、発生した場合の対策を講ずるのが「情報セキュリティ」だ。
サイバー犯罪などの増加や2005年から施行された個人情報保護法などによって、情報セキュリティの研究は、最もホットな研究のひとつとなっている。
■ 何を学ぶか?
まずは情報システムの深い知識・技術を身につけておかなければならない。大学では、こうした情報システムを全般的に学んだ上で、自分自身の専門研究の対象として情報セキュリティを選ぶのが一般的だ。
その専門研究では、中心的技術である暗号・認証技術をベースとして、さまざまなセキュリティ技術を学ぶ。具体的には、鍵暗号・電子透かし・電子印鑑など多種多様だ。また、これらを応用した新しい処理システムの開発の研究も活発だ。特に、電子マネー・電子投票・電子行政・電子ビジネス・暗号メールなどはセキュリティ技術が重要な柱となるため、これらの処理システムをセキュリティ技術とあわせて研究しているケースが多い。
■ どう選ぶ?
情報工学を扱う学科の多くで、情報セキュリティに関する研究室を有している。具体的には、情報工学系や電気・電子工学系の学科が挙げられる。
しかし、情報セキュリティの研究領域は前述したように多岐にわたっているため、研究内容は大学や学科によって違いがある。研究したいテーマがはっきりしている場合は、大学・学科の研究内容を予めチェックしておくことが大切だ。