技術力で生活を楽しくしたたい

■ どんな世界?
人生や余暇を楽しむために欠かせない娯楽。それを担うのがレジャー産業だが、なかでもアーケードゲームや複合カフェを含むアミューズメント分野は、なんと48兆円もの売り上げを誇るビッグビジネス分野でもある。レジャー産業の中核を成すのはもちろん、もはや日本経済にとって、なくてはならない業界でもあるのだ。
一般のイメージとしては、所詮は気分転換かもしれないが、されど気分転換。週末や空き時間などを手軽に非日常的空間に変え、潤いと楽しみを提供してくれる。
働くことで手一杯であった戦後から、レジャーに親しむようになった高度経済成長期。惜しみなくレジャーに出費したバブル期。時代と共に、確実に私たちの生活に根付きながら発展してきたレジャー産業。今日は、個人のニーズや嗜好に合わせ、細分化している。
加えて、さまざまな面で高度化しているのも特徴。読者の皆さんの世代なら、ゲームソフトやWebサイトを思い起こしていただければわかると思うが、質的に粗悪のものは娯楽とはいえ受け入れられない。「面白い」のは必須条件で、直感的に操作できるものでなければ「はまらない」だろう。完成度、表現の多彩さ、斬新さなど、求められるもののレベルはかなり高度だ。
例えば、人とコンピュータとの関係をもっと有機的に近づけ、より使いやすく大きな付加価値を与える「インタラクティビティ」(=双方向性)という表現技術。映画のヒットから一気に家庭用テレビにまで普及しはじめようとしている映像の3D技術。こうした技術の発展は、人々により多くの楽しみを与えようとした結果にほかならない。
■ どう学ぶ?
人々の楽しみを満たすことで発展する技術。それは、常に時代の一歩先を行く技術でもある。そのため、ニーズを察知する感度と、それを満たす創造性が求められるが、創造性を発揮するには確かな基礎力に裏打ちされた幅広い技術が必要だ。現在のアミューズメントなら、機械系よりむしろ、電気系、電子系、ソフトウェア系の知識や技術だ。加えて、表現力にも磨きをかける必要があるかもしれない。
■ どう選ぶ?
「人間」と「機械」とを結ぶ、マンマシンインターフェースという観点から技術を学ぶなら、デザイン工学や人間工学系の学科などが考えられる。機械工学系、電気・電子工学系、情報系を選んでもいいだろう。また、ピクトグラムやアイコン、エルゴノミクスデザイン(人間工学デザイン)等、芸術的表現もこの分野では重要であるだけに、デザイン学科などを選択の視野に入れてもいい。アミューズメントの何を重視するかによって、選ぶ学部・学科も多少変わってくるだろう。