ゲームで世界中の人を楽しませたい。

■ どんな世界?
コンピュータゲームが家庭に定着してかなりの時間がたった。かつてのピンポンやブロック崩しをしていた世代にとっては隔世の感がある。今では映画並みの映像や音楽で、世界に通用するエンターテインメントとなったコンピュータゲームだが、実際に作っている世界はなかなか想像しにくいのではないだろうか。ゲームを作る会社は大手から小規模のところまで幅が広く、会社によって体制も異なるが、大雑把に言って「ゲームの企画を立てたりプロジェクトを管理する人(プランナー、プロデューサー、ディレクター)」「ゲームに登場する人物や物を描いたり、パッケージのデザインを決定する人(デザイナー)」「音楽や効果音を作る人(サウンドクリエイター)」「ゲームとして動くようにプログラムを組む人(プログラマー)」などが主な役割分担である。
■ どう学ぶ?
上述の役割にそって説明すると、プランナー、プロデューサー、ディレクターなどは、新卒で任されることはめったにないといっていいだろう。「僕の考えたゲーム」を持っていても、企画書で説得したり、他の業務の実際を知らなければ、仕事にならないのだ。もっとも、糸井重里並みにゲーム以外の他の分野で実績を持っている人なら話は別である。デザイナーにあこがれる人も多いが、仕事としていく以上高い技術が求められる。高いと言っても絵がうまいと言うだけではない。デッサンがしっかりしているのは当然として、あらゆるものをデザインできなくてはならないのだ。キャラクターの人物画だけでなく、背景や小道具、ゲームによっては機械や船も描かなくてはならない。サウンドクリエーターは音楽の基本は当然として、最近では作曲からゲームに組み込めるようにプログラミングするまでをこなすことが多い。最後にプログラマーだが、プログラミング言語の習得は当然として、最近は3Dのゲームに対応できるよう、最低限、高校卒業レベルの数学と物理が理解できないといけない。風になびく髪や、ふわりと空から舞い降りるといったゲーム特有の描写に必要だからだ。
■ 資格は?
コンピュータグラフィックスに関する知識と技術を評価する「CG検定」をはじめ、「画像処理検定」「マルチメディア検定」といった検定試験がある。ゲームの世界だけではなく、コンピュータ関連では技量をアピールする基準になる試験だ。
■ どう選ぶ?
大学では、理工学系のなかでもメディア関連やデザイン関連、環境情報関連の学科を調べてみよう。芸術系の学部、学科でも、メディアやゲームに焦点を絞ったところがあり、基礎から応用までコンピュータゲームの世界を中心に体系的に学べる場合がある。また、美術大学で本格的に学ぶこともデザイナーには役に立つ。文学部や、人文学部で文学や演劇を学ぶのも、将来的には役に立つだろう。