韓国の文化や言葉を学びたい。

■ どんな背景?
今でも韓流には根強いファンがいるが、『冬のソナタ』が放映された頃に比べるとブームはやや沈静化。対して韓国における日流は、すでにブームというレベルを超えて浸透しているのをご存知だろうか。書店には日本小説の韓国語翻訳版が平積みにされ、年間ベストセラー100の3分の1を占めるという。子供たちは日本製のモバイルゲームに夢中だ。韓国で日本文化が解禁されたのは1998年。それからわずか12年の間に日本の文化がこれほど広がったのは驚くべきものがある。
歴史的な背景もあり、近くて遠い国と言われたのも今は昔。もちろん現在も日韓の間にさまざまな政治的な問題があるが、少なくとも若い世代にはそれほど大きなしこりはない。経済的な結びつきも年々強まっているが、一方、自動車製造業、ハイテク関連などでは、世界を相手にしのぎをけずるライバル関係にある企業も多い。世界同時不況の影響であおりを受けているのは日韓とも変わらないが、今後はアメリカとカナダの関係のように、隣国同士、ライバルとしてだけではなくパートナーシップを強化し、世界市場で存在価値を高めていかなければならない。
■ どんな言葉?
韓国語は日本語と同じSOV型の語列の言葉であり、意外なほど学びやすい。またハングル文字は表音文字。一定のルールさえ覚えれば誰でも容易に発音できるいわば発音記号のような表記であることも覚えやすい理由のひとつだ。日本人のアイドルが韓国語をマスターし、韓国でも人気スターになっていることでも想像できるように、おそらく日本人にとって最も学習効果が上がる言語であると言ってもいいだろう。
■ どう選ぶ?
語学をしっかりマスターしたいのなら、外国語学部の中の韓国語学科をめざすのが早道だ。近年の需要の高まりを受けて、第二外国語の選択肢に韓国語を設けたり、韓国語のコースを新設する大学も増えてきている。自分の望む将来の進路を考え、それに合った学びができるかどうか、しっかり見極めていただきたい。
また隣国だけに、少なくとも交換留学制度の充実や、デュアル・ディグリー制度(日本と海外、2つの大学の学位が得られる制度)があるかも条件に加えるべきだろう。外国語の学びは現地体験に勝るものはない。語学と並行して相手国の文化をしっかりと学ぶことも大事になってくるので、伝統や現在の文化を学ぶ科目が充実しているかも、大学選びの際にはチェックしておこう。なお、ほとんどの外国語学部の韓国語学科では中学や高校で国語を教えることができる教諭一種免許状が取得できる。