フランスのスペシャリストになりたい。

■ どんな世界?
首都パリが「芸術の都」「花の都」として知られ、ファッションや美術、料理などの分野で世界的にリードするフランス。
わが国でもそうしたフランスに憧れをもち、芸術、ファッション、料理を学ぶためにフランスに渡る人が多く、在留日本人は3万5000人に及んでいる。
歴史的にみても、日本の近代文化は、フランスからの大きな影響や刺激を受けて形成されてきた。たとえば、フランス文学の影響を抜きに日本の近代文学を語ることはできないし、近代日本の絵画芸術もまた、フランス文化の圧倒的な影響下で発展してきた。
一方、フランスにおいても日本に対する関心は高く、浮世絵が近代フランス絵画に及ぼした影響などはよく知られるところだ。
現在では、日本の漫画やアニメがフランスで人気を博しており、日仏の文化交流も確実に進展しつつある。2008年には日仏交流150周年の節目を迎え、さらに交流が活発になることが期待される。
■ フランス語の有用性
そのような文化交流を深めるためにも、フランスの芸術、ファッション、料理を学ぶためにも、フランス語を身につけたいと考える若者は少なくない。
フランス語は、フランスはもちろん、ベルギーやスイス、カナダ、アフリカ諸国といった多くの国および地域で公用語となっており、第二言語として話す人まで含めると、世界中で4億を超える人々によって話されている。また、国連や欧州連合(EU)をはじめ、多くの国際機関の公用語でもあり、国際的な場では、英語に次ぐ地位を占める言語であると言っても過言ではない。
■ どう選ぶ?
フランス語を身につけることが第一の目標ならば、外国語学部や文学部のフランス語学科やフランス文化学科などのような、フランス語やフランス文化系の学科を選ぶのが無理のない選択だ。
フランス語を中心に広くフランス文化を学びたい場合には、上記の外国語学部・文学部系のほかに、国際文化系や欧米文化系の学部・学科がある。ヨーロッパはもとよりフランスの現代社会や政治・経済を学ぶには、社会学や政治学など社会科学系の学部・学科でもフランス語習得とあわせて学べる大学が多い。
またフランスの芸術を学ぶなら芸術学部系、料理やファッションならば生活科学系の学部・学科が選択肢に挙げられる。
なお、フランス語の資格としては、実用フランス語技能検定試験(仏検)がある。また、通訳案内士(ガイド)の試験でフランス語を選択することもできる。