フランスのスペシャリストになりたい。

■ どんな世界?
ファッション、美術、料理などの文化で世界をリードするフランス。フランスに憧れを抱き、フランスに渡る人も多く、在留日本人は3万5000人に及んでいる。
歴史的にみても、日本の近代文化はフランスからの大きな影響を受けて形成されてきた。例えば、フランス文学の影響を抜きに日本の近代文学を語ることはできないし、近代日本の絵画芸術もまた、フランス文化の圧倒的な影響下で発展してきた。食物自給率の高さなど社会面でもお手本にしたい部分は多い。
一方、フランスにおいても日本に対する関心は高く、浮世絵が近代フランス絵画に及ぼした影響はよく知られるところ。現在では、日本の漫画やアニメがたいへんな人気を博しており、日仏の文化交流も確実に進展しつつある。
■ フランス語を学ぶ有用性は?
文化交流を深めるためにも、フランスの芸術、ファッション、料理を学ぶためにも、フランス語を身につけたいと考える若者は少なくない。
文化を知り理解する上で言語は必須。だが、私たち日本人が英語以外の言語を学ぶ意味はそれだけではない。まず、言語の成り立ちの違いはモノの見方の違いであり、視野の拡大が見込める。フランスの英語圏との違いもわかり、逆に英語圏や日本を深く理解することにもつながる。二か国語以上の外国語を学ぶことは、多面的な思考力を身につけるという意味もあるのだ。フランス語は動詞の活用が複雑で、英語が得意の人の脳も大いに刺激してくれるはずだ。
また、フランス語は、フランスはもちろん、ベルギーやスイス、カナダ、アフリカ諸国といった多くの国および地域で公用語となっており、第二言語として話す人まで含めると、世界で4億を超える人々によって話されている。国連はじめ、多くの国際機関の公用語でもあり、国際的な場では英語に次ぐ地位を占める言語でもあり実際に使えるシーンも多い。
■ どう選ぶ?
語学としてフランス語を学ぶならば、外国語学部や文学部のフランス語学科やフランス文化学科などのような、フランス語やフランス文化系の学科を選ぶのが無理のない選択だ。
フランス語を中心に広くフランス文化を学びたいのなら、外国語学部・文学部系のほかに、国際文化系や欧米文化系の学部・学科がある。ヨーロッパはもとよりフランスの現代社会や政治・経済を学ぶには、社会学や政治学など社会科学系の学部・学科でもフランス語習得とあわせて学べる大学が多い。
また、フランスの芸術を学ぶなら芸術学部系、料理やファッションならば生活科学系の学部・学科が選択肢に挙げられる。なお、フランス語の資格としては、実用フランス語技能検定試験(仏検)がある。通訳案内士(ガイド)の試験でフランス語を選択することもできる。