社会福祉に貢献したい。

■ どんな世界?
福祉サービスを受ける人々に対して、「社会的弱者」という表現が使われるが、誰にも子どもの時代はあったし、老化を避けることもできない。また、突然、身体が不自由になることもあり得る。そう、いつかは誰もが社会的弱者になる以上、支援する側とされる側ではなく、「みんなで幸せを支えあう」姿勢がいま求められているのだ。ハンディキャップを持っている人たちが暮らしやすい社会は、誰にとっても暮らしやすい社会であるのは言うまでもないのだから。
「福祉」とは本来、「幸せ」や「豊かさ」を意味する言葉。だから“公共”を意味する「社会福祉」となると、「みんながより豊かに、幸せに、ともに暮らせる社会」という意味になる。この理想を実現するためさまざまな形で尽力することが、社会福祉に貢献することになる。
■ 資格は?
福祉の仕事は1.介護関係、2.相談援助関係、3.保育関係、4.保健医療関係に大別できる。1.の介護関係は高齢者や障害者の介護を福祉施設等で行うケアワーカーと、在宅で身の回りの世話をするホームヘルパーが代表的。2.の相談援助関係は日常生活に困難を抱える人の相談にのる「社会福祉士」、精神障害者の相談にのる「精神保健福祉士」がおもな国家資格だ。3.の保育関係は保育士のほか、児童福祉に関わる「児童福祉士」や「児童指導員」などの任用資格もある。4.の保健医療関係には「理学療法士」「作業療法士」「言語聴覚士」「視能訓練士」などの国家資格がある。
■ 将来は?
2007年に「社会福祉士及び介護福祉士法」が改正され、2012年から施行される。この法律は、福祉専門職のキャリアアップと、その仕事の大切さに見合う待遇の改善を進めるもの。教育カリキュラムも新たに整備され、より高度な「専門社会福祉士」や「専門介護福祉士」などの資格も新設される予定だ。
また障害者に対しても2006年に試行された障害者自立支援法に基づき、地域ケアの大切さがクローズアップされている。子育て支援の必要性はいうまでもなく、福祉の仕事のニーズは今後ますます高まるといえるだろう。
■ どこで学ぶ?
大学で福祉を学ぶ場合、学部では社会福祉学部としている大学が多いが、医療福祉学部、保健福祉学部等では保健医療分野に強い社会福祉士を養成している。人文学部、文学部で学べる場合もある。代表的な学科は社会福祉学科のほか、社会学科、医療福祉学科、人間福祉学科、介護福祉学科など。子ども福祉学科、ソーシャルワーク学科、福祉コミュニティ学科なども増えつつある。短期大学や専門学校でも福祉は学べるが、資格取得の有無を必ず確認しよう。
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