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医師になりたい

医学を学びたい。

医師になりたい

■ どんな仕事?
 科学技術の発展は医療の世界にも進歩をもたらし、診断・治療技術は飛躍的に向上した。昔なら助かる見込みが薄かった難病や大ケガでも、新技術で命を救えるようになった。
 しかし一方で、鳥インフルエンザのような新興感染症の出現など新しい問題も発生していて、医療のさらなる進歩が待たれている。それだけに、医師には、常に新しい知識と技術を勉強して吸収し続けていく、前向きな姿勢が求められているのだ。
 さらに、現代の医療現場ではより高度な医療サービスを実現するため、看護師や薬剤師、管理栄養士、医療技術スタッフなどが協力する「チーム医療」が主流となっている。つまり、現代の医師にはチーム全体を統率するリーダーシップ、パートナーや患者、患者の家族などに信頼される人間性も大切な要素だ。
 その上、急患に素早く対応しなければならないため、生活は不規則になりがち。言うまでもなく、つねに緊張感を持って仕事に臨まなければならないため、肉体的・精神的にもタフであることが当然要求される。

■ どう学ぶ?
 医師になるためには、大学の医学部に進学しなければならない。教育課程は6年間。1・2年次では一般教養科目と組織学、細胞学といった医学の基礎を学び、3・4年次で専門教育を、5・6年次は大学附属病院で教授のアドバイスを受け、患者と接する臨床実習が中心となる。実習履修前の5年次進級時には、実際に患者と接するために必要な態度や技能、知識、問題解決能力を試すための「共用試験」が実施される。

■ 資格は?
 医師になるためには医師免許が必要だ。免許は、医学の正規の課程を修了後、厚生労働省が実施する国家試験に合格することで取得できる。医師国家試験の合格率は2008年で90.6%、8535名が受験し、7733名が合格した。
 ただし、医師免許を取得しても、すぐに診療が許されるわけではない。2004年度から国家試験合格後、2年以上の臨床研修が義務づけられた。研修終了後も研修先などで経験を積むのが一般的で、国家試験の合格から医師として独り立ちするまでに5〜10年くらいかかるといわれ、下積みの長い職業なのだ。なお、医師には、患者を診る臨床医だけでなく、大学院や研究所などで医学研究者になるという道もある。
 また、最近医師不足による救急車「たらいまわし」や公立病院の閉鎖、小児科や産科など不採算部門の廃止など、医療の機能停止という問題をよく耳にする。厚生労働省と文部科学省がその対策に追われているが、医師をめざすのなら、そうした社会現象にも目を向け、将来、医師としてどうあるべきか大学在学中に熟考しておきたい。

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