法律の重要性について知りたい。

■最新事情は?
現代社会は法律によって秩序が保たれている。一人ひとりがその法律を守る努力をすることによって成り立っているといっても過言ではない。だが、多くの人がそうしたことを強く意識していないのも事実。他人の者を盗んでいけないのはあたり前だし、人を傷つけてはいけないのもあたり前と思っているからだ。しかし、それは平和ボケというもの。自分を守るため、自分の利益・権利を守るために人を陥れるのはあたり前の時代もあったし、戦争では人を殺すことを命令される。今でも、地球上のどこかでは敵対する者が互いに傷つけ合っている地域もある。戦火が消えていないというのはそういうことだ。
法律によって規範されているからこそ平和であり、文明社会なのだが、その意識が希薄だと、「事件」「不祥事」が頻発する。法律があり、それを守るからこそ、平穏に暮せることを忘れてはならない。
それは法人も同じ。頻発する企業の不祥事は、コンプライアンス(法令遵守)が不十分である何よりの証拠だ。
また、インターネットを通じて起きる誹謗中傷、犯罪の増加を踏まえ、インターネットの法規制も強く望まれ、法整備も進んでいる。ネット世代の高校生にとっても関わりのある分野なだけに、今後の動きに注目したい。しかし、新法の内容を一般の人が知るのは容易ではない。国会には通常3ケタの法案が提出されるが、なぜか一括審議。どんな重要法案であっても委員会さえ通ればわずか1日で衆・参議院を通過し、多くの国民がその内容を知るのは官報などで告知されてから。そもそも官報を読む人は少ない。だが、その法律によって私たちの生活は規制されている。もっと情報に敏感になる必要があるだろう。
■何を学ぶか?
日常生活においてはなかなか見えにくい法も、事件や紛争の過程では具体的な姿を現す。こうした事例に則して、法の具体的なイメージをつかんでいくのが、いわば法の入門ということになる。同時に、憲法、民事法、刑事法という法の主要な3つの分野それぞれに関する体系的な知識を習得する。法は体系的に学ぶことが何よりも大切な学問であり、全体を把握した上で、興味のある分野を深く掘り下げていくことになる。
■どう役立つ?
世の中の出来事は、すべて法的側面を持っている。いわゆる事件だけでなく、電車に乗る、モノを買う、教育を受ける、働くといった行為も、さらには生きていることそのものにも法的側面がある。私たちの生活そのものが法とともにあり、そこに法的素養を身につける意義がある。極言すれば、どんな進路に進もうと、どんな職業に就こうと、必ず役立つのが、法律的な素養と考え方であるとも言える。