創作する仕事に興味がある。

■ どんな世界?
「クリエイティブ」とは創造的という意味だが、社会では「創造的な仕事」という意味で使われることが多い。広告代理店・プロダクションでは、デザイナー、カメラマン、コピーライターなど制作部門をクリエイティブと呼ぶがそれだけ創造的な仕事だということでもある。広告代理店以外にも、テレビ局、出版社、印刷会社などにも多くの場合クリエイティブ部門がある。
もちろん、創造力が必要なのはこうした業界だけではない。資源のほとんどを輸入に頼らなければならない日本としては、業種の垣根を超えてクリエイティブな能力が求められており、また、それが、日本を元気にする源泉になるのはなんとなくイメージできるだろう。
特に、デジタルや映像などビジュアル性の高い世界では、クリエイティブがすべて。ハイテクも、技術の前にまずアイデア。つまり、クリエイティブな能力が前提にある。一般的な企業の場合、宣伝部のみならず、製品を企画する部門などでもクリエイティブな能力が求められている。
では、どんな素質が必要なのだろうか? 例えば、「感動」できる素直な感性。しかし、感動で終わらせず「なぜ自分は感動したのか?」と冷静に考えてみよう。「なぜ・どうして」を改めて考えるだけでも心を響かせる要因が見えてくる。自分とは違う世代の人の考えと、照らし合わせてみるのも効果的だ。また、クリエイティブの本質は「見ず知らずの誰かとのコミュニケーション」。優れたクリエイターやアーティストが発する成果物は、他人を感動させるメッセージに満ちているから説得力がある。
信念や哲学といった精神的なメッセージと、テクニック・作法といった表現・伝達のメッセージが上手く組み合わさった時に、他人相手のコミュニケーションが成立するのだ。
■ どう学ぶ?
自分の創造したものを発信する力が目標となるが、それ以前の発想力も求められる。そのため、表現のテクニックを磨く以外にも、人間学や心理学、社会学を学び、自分が伝えたいこと(伝えられること)を築くことも大切だ。
独りよがりの表現に陥らないために、表現したいものの現状や今後の動向に対する認識力・理解力なども必要だ。映像作品や演劇などでは、企画力なども重視される。進学先を選ぶ時は、自分の目標に必要な力を見極め、それをどのように習得するかを吟味することからはじめよう。
■ どう選ぶ?
創作=コミュニケーションと捉えれば、多様な選択肢があることに気づくだろう。大学で学ぶクリエイティブ=芸術系とは限らないのだ。人文学系の学部のなかにある心理学系統の学科・コースも検討に値する選択肢だろう。文芸、メディアといった名称がついた学科・コースも有力だ。