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英語を身につけたい

英語のスペシャリストになりたい。

英語を身につけたい

●どんな世界?
 国際的なコミュニケーションの場において、英語は世界共通語としての地位を占めている。その地位は、かつてのイギリス、そして20世紀中ば以降のアメリカの地球上における強大な政治力・経済力とそれを背景とした文化的な影響力に由来している。しかしながら現在では、イギリスあるいはアメリカの言語である、といったことを超えて、英語は世界中の人々に用いられているのだ。たとえば東アジアでは、中国語を使う話者の数が10億人を超え、中国の政治的・経済的な影響力が高まっているものの、東アジアの国際的な場では、中国語ではなく英語が意思疎通のための共通語としての役割を担っている。
 現在、英語を母語としている話者は、3億5千万人を超え、これは中国語に次ぐ第二位の話者数である。母語ではなく、第二言語や外国語として英語を話す人の数は、10億人を超えると言われている。英語は、地球規模で話されている最大の言語なのだ。

●何を学ぶ?
 大学で英語を学ぶ場合、将来の志望や興味・関心に応じて大きく二つの方向がある。一つは、「英語」を言語学の一分野として学ぶ方向だ。コミュニケーション力の養成も含むが、この方向では言語学をはじめ、英語史、英語文法、英語音声学といった言語としての英語それ自体の研究が中心となる。もう一つの方向は、実践的なコミュニケーション能力の養成を中心とした方向である。読む・聴く・話す・書く、といった四技能を偏りなく有機的に連関させつつ習得する。同時に、ビジネス関連などの実践的な分野を学ぶことも求められる。
 世界共通語としての英語は、現在では特定の文化にとらわれない性格を持っている。しかしその一方、英語の背景となったイギリスやアメリカなど英語圏の文化を学ぶことも、立体的で高度な英語力の習得には欠かせない。
 漠然と英語を学びたい、という段階を越えて、なぜ英語を学びたいのか、英語を使って何をしたいのかをじっくりと考え、自分の進む方向を選択してほしい。

●どう選ぶ?
 「英語」という言語それ自体をさまざまな角度から深く学びたい場合は、英語学科をはじめ、文学部や外国語学部、国際文化系の学部の英語学系の学科や専修が選択肢となる。実践的なコミュニケーション力を身につけたいなら、そうした学部・学科のなかでも、少人数教育の実践的スキル養成重視のカリキュラムを持つ大学を選びたい。大学案内などでチェックしてみよう。
 また、ほとんどの大学では、ビジネス系の学部・学科などを中心に、実践的な英語能力の教育を重視している。志望する大学の英語関連カリキュラムを調べてみたい。外国語系の学科・学部をはじめ、多くの大学では英語圏の大学と協定を結び、留学制度を設けている大学も多い。留学や留学支援、短期語学研修プログラムなどの制度が整っているのかも、選択の際にはポイントの一つになる。後述のTOEICやTOEFLの対策に力を入れている大学もチェックしておきたい。

●資格は?
 英語の資格としてはまず、日本国内でもっとも一般的な「英検」と呼ばれる「実用英語技能検定」がある。年間で約250万人が受験する。大学入試の合否判定で検定合格者を優遇する大学もあり、また大学での履修においても、合格級に応じて履修単位として認定する大学も少なくない。英検は、センター試験と出題形式が共通していることから、合格へ向けた勉強はセンター試験対策としても有効だ。「国連英検(国際連合公用語英語検定試験)」は、英検と同様にコミュニケーション力を重視した検定で、同じく履修単位として認定する大学がある。国連英検の特色は、国連が掲げる「国際理解と国際協力」という理念の普及運動の一つとして実施されていることで、問題にもこの特色が反映されている。
 国際的に英語能力を証明する試験としては、世界約60か国で実施されているTOEIC(Test of English for International Communication / 国際コミュニケーション英語能力テスト)がある。英検などのように級別に合格/不合格の認定を行うのではなく、10点から990点までのスコアで評価される。英語の技能を証明する試験としては、もっとも世界的なものである。
 また、非英語圏出身者がアメリカ合衆国とカナダへの留学に際して、英語能力を証明する試験としてTOEFL(Test of English as a Foreign Language)があり、米国・カナダへの留学志望者には必須の試験である。実力試験であるため、TOEIC同様に合否ではなくスコアで成績が示される。留学に際して一定以上のスコアが要求される。
 そのほか、イギリス、オーストラリア、ニュージーランド、カナダといった英語圏への留学にあたって英語力を証明する試験として、IELTS(International English Language Testing System)がある。
 特定の分野に特化したものでは、「工業英検(工業英語能力検定試験)」、「通訳案内士試験」、「日商ビジネス英語検定試験」などがあり、英語力に加えて、それぞれの専門知識が求められる。

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