コンプライアンスはこれからの企業のキーワード。

●どんな世界?
コンプライアンスという単語が連日新聞の経済面を賑やかしているが、訝しげに思う人も少なくないはずだ。コンプライアンスとは法令尊守と直訳されるが、「何をことさらに」という方が正常な感覚だ。企業であろうが、何であろうが、法令を守るのはあたり前ではないかと。
企業は「利益を追い求める」ための組織だが、利益のためなら何をやってもいいという訳ではない。ところが残念なことに、結果的に法令違反となる例が、連日のように明るみになっているのだ。
いちいち企業名は挙げないが「食品やお菓子に含まれる原材料や添加物、製造日の表記」「契約した会社とは別の会社に派遣する」「マンションの耐震強度を偽って設計・申請する」等々。ちなみに、ある調査会社の報告によると、コンプライアンス違反が一因となった2006年度の倒産件数は、前年比で約40%も増加しているという。さまざまなメディアを通じて、圧倒的な情報が消費者に届く時代だから、一度失った信頼を取り戻すのは至難の業。つまり、企業は利益を追い求める一方で、そのシステムや社会的責任が常に問われているのだ。
●何を学ぶ?
数々のニュースを聞いて「一体イマドキの企業はどうなっているの?」と興味・関心を抱く人も多いだろう。でも、キミは、そもそも企業の倫理を考える前に、企業の活動をどれだけ理解しているだろうか? そこが企業倫理を学ぶ出発点になる。よくヒト・モノ・カネ・情報、など単純化されるが、話はそれほど簡単ではない。製品・サービス(知的財産権も含む)、市場調査、経理・会計、労務管理、人材育成、情報・通信、投資家への情報公開(ディスクロージャー)、海外進出、環境への対応等々、企業は、実に色々な活動のもとに成立している。その一つひとつの場面で、倫理観が求められている。企業の倫理を学ぶということは、企業そのものを深く理解するということなのだ。
●どう選ぶ?
企業倫理について専門的に学べる学科を特定するのは難しい。というより、社会科学系の学科なら避けて通れないテーマだと言える。法学部であれば、独占禁止法や労働基準法など、企業に関連したさまざまな法律を学べるし、経済学部なら経営的な視点からこれを考えていくことになる。また商学や会計学ならば、経営成績と財務状況という企業会計の根本を理解した上で、企業倫理を考えることが可能になるだろう。
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