●どんな世界?
小説家として生計を立てていくのは大変なことだ。小説が本として出版され、ある程度の部数が売れて初めて収入を得ることができる。出版社から依頼を受けるような小説家になれた場合でも、仕事は厳しい。売れっ子になるほど依頼の数は増え、1か月に何百枚もの原稿をこなすこともざらにある。しかも締切日は決まっているから、どんなに苦しくても作品を仕上げなければならない。才能と情熱に加えて、体力や気力が必要な厳しい世界なのだ。
●どうやってなる?
出版社に持ち込んだ作品が編集者に認められたり、同人誌やホームページなどに発表した作品が偶然編集者の目に留まったりと、小説が出版されるケースはさまざま。最近では、ケータイ小説からのデビューも。
最も一般的なのは、出版社が主催する文学賞への応募だ。多くの賞があるから自分の資質にあった賞に応募してみよう。最近では、メールで応募する賞もある。応募作品が受賞したり、受賞できなくても編集者に実力を認められることが、小説家としての第一歩だ。その後、作品の質を落とさずに、コンスタントに作品を発表していくことで、小説家としての地位が固まっていく。受賞しても、売れっ子になるまでは元々の仕事を続けている作家も少なくない。
●どう選ぶ?
小説というと、文学部をイメージしがちだが、文学部は文学作品・作者・言語などを研究することが本来の目的だ。ごく稀に作品創作を主目的とした専攻が設置されている場合もあるが、小説を書く作法が身につく程度に考えた方が良い。その意味で、小説家になるために有利な学部・学科はない。大学卒業後に社会経験を積んで、作家に転身するケースも多い。とにかく、さまざまな経験を積みながら、作品を書き続けることが大切だ。
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