看護や介護の世界で活躍したい。

●どんな仕事?
看護師は、憧れの職業としてテレビドラマでも主役になることが多い一方、つらい仕事というイメージもある。どちらも一面を象徴しているが、将来の進路としての最大のポイントは、今も昔も患者さんが健康を取り戻すために無くてはならない存在ということだ。
特に、今日の医療は「チーム医療」が浸透しつつある時代。その中で看護師は、医師・各種療法士・各種技師(士)・薬剤師等との連携の中で欠かせない存在である。医師を中心とするチームのマネージャー的な存在であり、患者さんと日常的にふれあい、手術にも立ち会う。
さらに、時に連絡係、時にアシスタント、時に記録係と、医療人の中で守備範囲が極端に広いのが看護師なのだ。注射・採血・与薬・排泄の援助・病室の掃除・診察の介助・病室内でのリハビリなど多岐にわたる業務をこなしながら、患者さんの状態を総合的に把握する役割として、今後も重要なポジションを担っていくだろう。
また、病院以外の場にも看護師の活躍の場は広がっている。老人保健施設やホスピスにおける高齢者看護や、自宅患者に対する「訪問看護」のニーズは今後ますます大きくなっていく。それに伴い、看護職に求められるスキルも多様化・高度化している。
●どんな試験?
看護師になるためには、看護師国家試験をパスすることが必須となる。
2007年2月に行われた第96回国家試験では、受験者数50,766名に対して、合格者数は46,000名。合格率は90.6%だった。内訳をさらにみると、合格率は新卒94.8%に対して既卒が56.2%と、卒業後に再チャレンジして合格を勝ち取ることがたいへんに難しいことがわかる。
●どう選ぶか?
すでに高校に入学しているキミたちが看護師をめざす場合、選択肢は4つ。看護系大学(4年)、看護系短期大学(3年)、看護師養成所(専門学校)を卒業するか、准看護師養成所(2年)で准看護師の資格を取ってから看護師になるというパターンだ。いずれも卒業で得られるのは国家試験の受験資格で、看護師の資格は合格して初めて手にすることができるのだ。
修業年限は、法律では「看護師になるためには3年間の教育を受ければよい」としている。年限の違いは「在学中にいかに多くの物事を学ぶか」ということ。専門学校が専門知識・技能の習得を最優先にしているのに対し、大学では「専門的知識+医療現場で必要とされる判断力・適応力」を学ぶ。看護だけでなく、医療全般を進路として考えるかどうかが選択の分かれ目だろう。