食と健康のプロになりたい。

●どんな仕事?
毎日の生活を送る上で欠かせない食事。そして健康は正しい食生活から生まれる。この「食」と「健康」について、高い専門知識と技術を備えたプロが「栄養士」であり、それよりさらに高度な知識と技術を身につけたスペシャリストが「管理栄養士」と考えていい。
栄養士は、「都道府県知事の免許を受け、栄養士の名称を用いて栄養の指導に従事することを業とする者」と定義されている。学校や病院、行政機関、給食センターなどの職場で、栄養バランスのよい献立を考えたり、調理法の改善・指導を行うのが主な仕事の内容だ。管理栄養士はその上級資格だが、従来は栄養士との仕事の区分があいまいだった。ところが生活習慣病の増加への懸念や、「食」「健康」に対する関心の高まりなどから、より高度な栄養の専門家が求められるようになり、2000年の栄養士法改正で、管理栄養士の職務がより明確に定義されるようになった。
とくに、「傷病者に対する療養のため必要な栄養の指導」「個人の身体の状況、栄養状態等に応じた高度の専門知識及び技術を要する健康の保持増進のための栄養の指導」などが盛り込まれたことによって、医療と連携した栄養指導や、個別的できめ細かな栄養指導が、管理栄養士の業務として重要になってきた。また、それまでの「登録制」から「免許制」に変更され、罰則も強化された。
なお、1回300食以上、または1日750食以上の食事を供給する集団給食の施設では、管理栄養士の指導・監督が義務づけられている。管理栄養士は、まさに栄養に関するプロ中のプロとして責任ある仕事をこなすことが求められているのだ。
●どうすればいいの?
管理栄養士になるには、管理栄養士国家試験に合格することが必要になる。受験資格は、4年制管理栄養士養成施設を卒業して栄養士の資格を得るか、栄養士養成施設を卒業して栄養士の資格を得てから実務経験(2年制の養成施設は3年以上、同様に3年制は2年以上、4年制は1年以上)を積むことが条件になっている。ちなみに2007年度の管理栄養士国家試験の結果は、受験者数21,571人、合格者数7,592人、合格率35.2%だった。
●どう選ぶ?
管理栄養士の資格に挑戦するなら、最初から管理栄養士養成施設として認められている学科へ進学するのがベストチョイス。管理栄養士養成施設は、家政学部、栄養学部、生活科学部などに設置される管理栄養学科、栄養学科、健康栄養学科などで、大学によっては専攻として設置されている。大学案内でよく確認しておきたい。