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先生になりたい

教員免許を取得したい。

先生になりたい

●どんな仕事?
 どんな先生であれ、先生の仕事に共通することがある。それは、教えることによって教師自身が成長する、ということだ。カルチャーセンターでワープロの操作を教えるインストラクターも、通信教育で書道の添削をする指導員も、「教える」という仕事を通じて自分自身を成長させている。まして学校の教員は、日々、児童・生徒との密接なふれあいのなかで、子どもたちの成長を助けながら、自分自身も成長している。教えるという営みを通じて成長することで、教師たり得ているのだとも言えよう。
 学校教育にはいくつかの段階がある。家族以外の他人と初めて団体行動を共にし、社会へ入る準備をする幼稚園。集団のなかでの協調性とともに、将来の生活に必要となる基礎的な学力・体力を身につける小学校。思春期の悩みと不安、そして未来への夢が同居する中学校。自分の可能性と将来像を模索する高等学校。それぞれの場で教師の果たす役割は、あまりに大きく、責任も重い。
 現在、学校教員をとりまく状況は厳しい。学力低下や不登校、いじめや学級崩壊、さらには誤解や無知に由来する不当な学校・教師批判など、教育現場はさまざまな問題を抱えている。けれども、厳しい状況にあるからこそ、教師の仕事はますます重要性を増している。未来を担う新しい世代を育てる強い意志と使命感を持ち、知識と力量に富んだ教師が求められている。

●最新事情は?
 今後しばらく、教員志望の人たちにとっては門戸が広く開かれた時期が続く。団塊世代と呼ばれる世代の教員が定年を迎えるからだ。文部科学省初等中等教育局の調査によれば、公立の小学校・中学校の退職予定教員数は、2005年度の約7,400名に対し、2007年度は14,000名、2017年度には25,000名にまで増加する。退職者数のこの増加に応じて、新卒教員の大量採用が予想される。実際ここ数年、小学校の教員採用試験では採用者数が増加し、競争率も以前より低下している。
 教員をめざす人たちにとって最近のもっとも大きな変化は、教員の指導力不足という批判を受け、教員免許更新制が導入されたことである。2007年6月に教育職員免許法が改正され、2009年4月から更新制が導入されることとなった。新しい制度では、教員免許状に10年間の有効期限を設け、教職課程を持つ大学などの機関での免許状更新講習の受講を義務づけている。
 また、教員の力量向上のため、2008年度から教職大学院が開設される。教職大学院では、教育課程やカリキュラムの編成、各教科の指導法、教育相談や生徒指導、学級・学校の経営など、教育現場に密接する分野を、専門分野の研究者と経験を積んだ現職教員から学ぶ。350時間以上の実習を義務づけるなど、実践力の養成に重点を置いている。また、現職教員の研修期間としての役割を果たすことも期待されている。

●どんな資格?
 教員になるためには、大学で教育職員免許法が定める教職課程の科目を履修し、教育職員免許状(教員免許)を取得する必要がある。教職課程では、教育原理、教育心理学、教育史や、それぞれの教科に関する教科教育法をはじめ、教師に必要な知識と技能を学び、また、教育実習では実際に教壇に立ち、現場で教師としての実践力養成に努める。
 ただし、教員免許状を取得しただけでは、教員になることはできない。公立学校なら、各都道府県が実施している教員採用試験に合格することが条件になる。私立学校でも、各校ごとに採用試験を実施している。
 教員免許状には大きく分けて5つの種類がある。大学・短期大学で取得できるのは、普通免許状と呼ばれ、大学卒が一種免許状、短大卒が二種免許状を取得可能だ(ただし、短大卒は高等学校教員免許状の取得ができない)。特別支援学校教員は、幼稚園・小学校・中学校・高等学校、いずれかの教員免許状取得と併せて、特別支援学校教諭免許状を取得可能な大学での必要単位の履修が求められる。志望する人は大学案内などで十分にチェックしてほしい。
 幼稚園・小学校と特別支援学校の教員免許取得には、教員養成系の大学・学部・学科で学ぶ必要がある。一方、特定の教科のみの中学校・高等学校の教員免許は、教員養成系以外でも、教職課程を置いてある大学ならば取得可能だ。

●どう選ぶ?

幼稚園教員 ○教員養成系の学部・学科へ進学
○大卒:一種/短大卒:二種
小学校教員 ○教員養成系の学部・学科へ進学
○大卒:一種/短大卒:二種
中学校教員(教科) ○教員養成系以外の専門学部・学科へ進学
○大卒:一種/短大卒:二種
高等学校教員(教科) ○教員養成系以外の専門学部・学科へ進学
○大卒:一種/短大卒:取得できない
特別支援学校教員
※幼・小・中・高校いずれかの教員免許状が必要
○教員養成系、福祉、栄養、生活、保健、看護など
○大卒:一種/短大卒:二種
 5種類のうち、どの教員を目指すのかをまず考える必要がある。教員の種類によって、学部・学科選びも異なってくる。幼稚園と小学校、特別支援学校教員を志望するなら、その種類の教員養成カリキュラムを備えた教育学科など教員養成系の学科等に進むことになる。中学校と高等学校の教員なら、自分が専門にしたい教科の教員免許状を取得可能な学部・学科を選ぶことになる。ただし、教員養成系以外の学科に入学して免許状の取得を目指す場合、専門科目等の履修に加えて、教職課程の科目をも履修する必要がある。教員養成系の学部・学科では、教職課程科目が卒業単位となるが、それ以外では教職課程が卒業単位に認定されない。必然的に授業数も勉学に割く時間も多くなる点を覚悟してほしい。

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