中国語のエキスパートになって活躍したい。

●どんな言語?
中国語を母語とする話者の数は、12億人を超えており、第二言語としての話者も約2億人と言われている。もちろん、世界最大の話者数だ。中国語は、中国大陸本土や台湾をはじめ、東アジアや日本、米国などの華僑・華人のコミュニティでも話されている。ちなみに国際連合の公用語の一つでもあり、言語学では、シナ・チベット語族に分類される。
中国語は、七大方言あるいは十大方言と言われるように、地域によって方言が独自の位置を占めている。香港を含む中国南方を中心とする広東語、呉方言の一つで上海を中心とする上海語などがあり、日本でもビジネスなどの目的に応じて方言を独立した言語として学ぶ場合も少なくない。現在の中国では、「普通語」という標準語が学校教育やメディアを通じて普及しており、日本で一般的に学ばれている中国語も、この標準語である。
中国語と日本語とは、漢字という共通の文字を用いる点で密接な関係をもっている。漢字が共通する面だけが強調されて、中国語と日本語が兄弟関係にあると思うのは誤解を招く考え方である。漢字が共通し、また語彙も共通するものが多いということを除けば、中国語と日本語とは、文法や音韻の面でかなりの距離がある言語なのである。さらに、漢字も現在では字体が異なるものが多く、漢字表記が同じでも中国語と日本語では定義が異なる語彙が数多くある。
●資格は?
中国語の実力を証明する検定として、日本中国語検定協会が行っている中国語検定試験(中検)がある。また、中国教育部が認定している「漢語水平考試(HSK)」は、中国語を母語としない人の中国語力を証明する検定試験で、中国の大学へ留学する際には学部等の規準に応じた級に合格する必要がある。
●どう選ぶ?
中国語を専攻できるのは、外国語学部や文学部の中国語学科や中国文学科が中心となる。実践的なコミュニケーション能力を身につけたい場合には、カリキュラム構成が中国語のスキル養成に重点を置いているかをチェックするべきだ。
また、中国語や中国文学・中国文化系以外の学部・学科でも、国際関係・国際文化系や経営・商学系の学部・学科をはじめ、専攻にかかわらず中国語の技能を習得できるカリキュラムを持つ大学が多い。留学制度や海外研修プログラムが用意されているかもチェックすべきポイントの一つだろう。