フランスのスペシャリストになりたい。

●どんな学び?
フランス語(仏語)は、インド・ヨーロッパ語族に属するイタリア語やスペイン語と同系統の言語。フランスはもちろん、ベルギーやスイス、カナダ、アフリカ諸国といった多くの国および地域で公用語となっており、第二言語として話す人まで含めると、世界中で4億を超える人々によって話されている。また、国連や欧州連合(EU)をはじめ、多くの国際機関の公用語でもあり、国際的な場では、英語に次ぐ地位を占める言語であると言っても過言ではない。
フランス語の背景となっているフランス文化は、国境を越えた大きな影響力をもっている。絵画や文学をはじめ、映画、演劇、思想など、フランスが生み出した多彩で豊饒な文化は、フランス語圏はもとより、世界中のさまざまな文化や社会のあり方に多大な刺激と影響を与え、それぞれの地で新たな文化を生み出す源泉ともなっている。
また、食・料理や服飾デザインなど生活文化の面でも、フランスは魅力ある文化の発信地である。近代以降の日本文化も、フランスからの影響や刺激を受けて形成されてきた。たとえば、フランス文学の影響を抜きに日本の近代文学を語ることはできないし、近代日本の絵画芸術もまた、フランス文化の圧倒的な影響下で発展してきた。現在では、日本の漫画やアニメがフランスで人気を博しており、日仏の文化交流も確実に進展しつつある。
●どう選ぶ?
フランス語を身につけたいという人には、やはりフランス語を習得するための科目が充実した フランス語を身につけることが第一の目標ならば、外国語学部や文学部のフランス語やフランス文化系の学科・専攻を選ぶのが無理のない選択だ。
フランス語を中心に広くフランス文化を学びたい場合には、上記の外国語学部・文学部系のほかに、国際文化系や欧米文化系の学部・学科がある。ヨーロッパはもとより、世界的に影響力のあるフランスの現代思想を学ぶには、文学部系(哲学科など)以外にも、社会学や政治学など社会科学系の学部・学科でも仏語習得とあわせて学べるところが多い。またフランスの芸術を学ぶなら芸術学部系、芸術のなかでも演劇ならば文学部系の演劇学科や演劇専攻、食・料理や服飾デザインならば生活科学系の学部・学科が選択肢に挙げられる。
●資格は?
実用フランス語技能検定試験(仏検)がある。また、通訳案内士(ガイド)の試験でフランス語を選択受験することもできる。