エコエネルギーに興味がある。

●何が必要?
豊かさを求めるライフスタイルなどを背景に、日本のエネルギー需要は増加の一途をたどっている。一方、資源の乏しいわが国は、エネルギー総供給の約8割を海外に、約5割を石油に依存しているのが現状だ。
このような状況の下、エネルギーの安定供給の確保、地球環境問題への対応などの観点から、環境に優しい新エネルギーの導入促進が早急の課題となっている。
その新エネルギーには、太陽、バイオマス、廃棄物、雪氷熱、地熱などを利用した発電・熱利用・燃料製造などがある。中でも、太陽エネルギーのひとつである風力発電は、資源量が大きく、採算性の高いクリーンエネルギーとして期待を集めている。
しかし、日本での風力発電の技術開発や普及は遅れているのが現状だ。日本国内での風力発電(出力10kW以上)の累計導入量は2006年度で1,050基、総設備容量は約108万kW。欧州の4,050万kW、アメリカの914万kWに比べて、導入量はまだまだ小さい。
●何を学ぶ?
風力発電は、風の力で風車をまわし、その回転運動を発電機に伝えて「電気」を起こす発電方法だ。日本では、安定した風力の得られる海岸部や離島などで稼動しているケースが多い。
風力エネルギーの約40%を電気エネルギーに変換できる効率の良さや、設置コストまで含めて発電コストが比較的安いこと、純国産のエネルギーであること、などのメリットがある。その一方、風向・風速の変動による風力の安定供給の難しさをはじめ、強風や落雷による被害、風切り音による騒音などの課題もある。
大学での風力発電の研究は、風車の翼型など効率のよい発電システムの技術開発を中心に、これらの課題に対する対策も大きな研究テーマとなっている。そのため、風力発電の有望地域において風況精査を実施するなど、発電機の設計・製作という工学的な研究だけでなく、ロケーション調査などのフィールドワークを行っている。また近年は、四季によって気候が大きく変わる日本の環境に適した風車の開発研究も活発だ。
●どう選ぶ?
こうした風力発電について学ぶなら、学部としては工学部や理工学部を選ぶとよいだろう。しかし、どの学科で風力発電の研究を行っているかは大学によって異なる。電気電子工学系、機械工学系、応用物理学系などの学科で風力発電の研究をしているケースが多いが、予め大学ごとの研究室の研究内容を調べておくことが大切だ。