歩留まり率の読みに憎さに拍車
2008年度入試は、受験生の質と意識の変化が如実に現れた入試になった。推薦・AOをめざす受験生の増加傾向は落ち着きはじめたものの、相変わらず利用する者は多い。
また、一般入試は都心の大規模総合大学と、就職・進学などいわゆる出口に強い大学に受験生が集まる結果となった。
さらに少数科目入試や、得意科目が活かしやすい入試と奨学金など、受験生や保護者がメリットを感じやすい入試にも人気が集まった。
入試方式の多様化で、受験生自身の併願に対する作戦の立て方も上手くなり、結果を見つつ、次の入試を出願する傾向が強まり、2月中下旬以降の出願率も高まっている。
2008年度入試も3月までがんばり続けている受験生が多く残っていたが、一方では2月中旬で今年の受験を諦め、浪人を決める受験生や2月上旬の入試結果で満足し、最後までがんばりきれない受験生が増えたと話す、予備校・塾関係者も少なくない。
大学受験者層の拡大と、1つの失敗に引きずられる「ねばり強さ」に欠けた受験生の増加によって、安易な選択をしやすくなっているようだ。
一部の学部で定員を上回る入学者となった私立大学もあるが、受験生・保護者の気質の変化による現象だけに、大学側にとっては歩留まりの読みが一層難しくなったようだ。