この20年ほどの間に、国公立・私立を問わずさまざまな入試制度が取り入れられ、大学の入試システムは複雑化しています。
入試制度多様化の背景には、受験人口が減少する中で、少しでも多くの受験生を集めたいという大学の思惑があったことも否定できません。
そのため、多くの大学では複数の選抜方法を用意し、受験生が自分に適した方法で受験できるように図ったのです。入試科目数を減らし、受験生の負担軽減を図るものも数多く見られました。
しかし、この「入試科目の軽量化」は大学の専門教育に少なからぬ影響を与えることになりました。たとえば、理工学部に入学した学生が、高校時代に物理や化学を学んでこないために、大学の授業に支障をきたすという事態が頻発したのです。
こうした事態を重く見て、近年では、一転して入試科目数を増やす動きが見られるようになっています。特に、国立大学でその傾向が強く、2007年度入試では9割以上の大学がセンター試験で5教科7科目以上を課しています。私立大学でも、センター試験利用入試で国公立大並みに4〜5教科を課すところが増えています。
現在の入試制度は、大きく「一般入試」「推薦入試」「AO(アドミッションズ・オフィス)入試」に分かれますが、まず、それぞれの入試制度の特徴をよく理解することが大切です。
また、一般入試と推薦入試・AO入試では、入試のスケジュールが異なります。特に、推薦入試やAO入試は、出願から合格までのスケジュールが一般入試より早めなので、それだけ早くからの準備が必要です。