1991年の大学設置基準改正によって、教養課程と専門課程の区分が廃止されました。これを受けて、90年代には国立大学を中心に教養課程を廃止する大学が続出しました。
ところが、その後、社会がますます複雑化・多様化したことで、特定の専門分野に偏った知識だけでは、現代の複雑な問題を分析し、解決策を考えることが困難になってきました。
そのため近年、あらためて幅広い知識や人間性を養う教養教育が再評価されるようになりました。
この10年ほどの間に、多くの大学が教養課程の再編成に取り組んでいます。教養課程を「全学共通カリキュラム」「学部共通教育カリキュラム」などの名称に変更し、学際的・総合的な内容の授業科目を設置したり、大学で学ぶための基礎である文献の探し方やレポートの作成方法などの指導を行うケースも増えています。
心身の健康に関する科目や、実社会に密着したテーマの科目を開講する大学も少なくありません。