アロー教育総合研究所第2回セミナー報告

第2回セミナー
大学進学における保護者のニーズの背景を探る。

s2top.jpg会場:ベルサール九段
2007.10.01

「オープンキャンパスに、子どもを伴わない、保護者単独の来場が目立つ」。これが2007年に行われたオープンキャンパスの、各大学担当者に共通したコメントでした。「大学選びの主体は、高校生本人よりも、保護者」をまさに裏付ける現象あり、大学広報はターゲットを高校生本人よりも保護者にシフトさせていく必要に迫られています。
多様化している保護者のニーズ。その背景を、御参加いただきました35大学1企業47名の参加者と共に探りました。

第1部

第1部:保護者の意識の変化と、進路指導の実際

[大学進学に対する保護者のニーズと、わが子の進学に関する保護者の変化]

s2-1.jpg都内中高一貫女子校の事例

「保護者の意識の変化」「中高一貫校の進路指導の実際」「これからの展望」をテーマについて述べられました。積極的に「子どもの将来=進路」と意識する保護者と、中高指導現場の多様化という2つの状況を的確に把握し、利用しているか?という発言者による問いかけが印象的でした。

1st_graph.pngclickで拡大します【コメント】
● 保護者は、大学が考えているほど大学の知識が乏しいことがわかった。
● 具体的な現場の話が参考になった。
● 情報を発信する側として、受け手の事情が見えた。
● 次の戦略立案の道筋が見えた。

第2部

第2部:保護者向け大学広報の事例と課題、問題点

[三無主義といわれた世代の大学観は、わが子の進学にいかなる影響を与えているか]

s2-2.jpg講師:アロー教育総合研究所 所長 西山 淳

「現在の『保護者』世代は、どのような世代なのか」「『保護者』としての1955年以降世代」「今有効な『保護者』向け広報とは」をテーマに分析が述べられました。保護者が高校生の頃は、約半数が大学・短大を志願し、その80%が進学を果たしました。その上の世代が「選ばれたエリート」であったのに対し、「普通の人」として大学を卒業した、はじめの世代とはどのような特質を備えているのか。主に社会学の視点からレクチャーがありました。

2nd_graph.pngclickで拡大します【コメント】
● 小子化の中で、変化している家族関係をどう捉えるか、参考になった。
● 幅広い内容を含む話だった。
● 保護者の年齢層に合わせたイメージ定着のヒントが得られた。
● 保護者向けガイダンスの検討に役立つ。
● 世代別の保護者の特徴分析が興味深かった。

第3部

第3部 パネルディスカッション:保護者の関与を活かした大学進学指導

[高校進路指導の現場から]

s2-3.jpgパネラー:東京都立M高等学校教諭/埼玉県立S高等学校教諭/東京都立J高等学校教諭
コメンテーター:第1部特別講師
PD・MC:アロー教育総合研究所 所長 西山 淳
「大学進学において、保護者はどのように関与しているか」「保護者向けの進路行事の時期と内容」「保護者は、大学にどのような情報を求めているか」「結論として、保護者はなぜ、我が子を大学に進学させるのか」を柱に展開。予定時間が瞬く間に過ぎる、熱い発言が多数ありました。

3rd_graph.pngclickで拡大します【コメント】
● 進路指導と入試広報は顔と顔でつき合えるようにならなくては、という点はまったく同感です。
● マイナス面も含めて広報視点で伝えていく重要性が理解できた。
● 保護者の欲しい情報がわかった。
● 高校サイドへのアプローチに苦慮しているところに有益な情報を得た。
● 保護者のニーズを的確に掴むことの大切さを認識した。
● 配布資料はとても貴重なものだ。
● 現場の視点から保護者の動向がわかった。
● 大学の情報発信の方法に出し方に改善の必要性を感じました。

ご参加の皆様、アンケートへのご協力ありがとうございました。


講師プロフィール
西山 淳(第2部担当)
アロー教育総合研究所 所長。早稲田大学教育学部在学中より小・中・高校生の受験指導に携わる。専門の教育哲学に社会分析を加味した独自の視点から、学生募集を切り口とした大学改革論を展開する。昨年は、高校進路指導教諭・高校生・保護者を対象とした講演会等を首都圏各地で150本程度実施した。洗足学園音楽大学講師(教職科目)。