調査活動

大学案内調査プロジェクト

調査概要
 調査期間●2009年2月20日〜3月27日
 調査方法●1都3県の高等学校・進学予備校66校で調査票を配布
 調査対象●高校1年・高校2年・高校3年(いずれも調査時の学年)
 調査実数●回答数3,072人

大学案内を読むスタンス-1

○しっかり読んだページ

「学び」の魅力をいかに感じさせるのか

yomu.pngclickで拡大します「しっかり読んだページ」のトップは学部・学科案内。次いで入試関連、授業紹介のページとなっています。受験勉強に直結する学部・学科や入学試験のページが読まれるのは予想されましたが、授業紹介のページが上位になったのは注目すべきでしょう。「勉強が好き」と言い切れる高校生は確かに少数かもしれません。しかし、高校生は、大学はやはり「学業」で選びたいと考えています。



大学案内を読むスタンス-2

○読み飛ばしたページ

大切なメッセージを伝えるために

yomanai.pngclickで拡大します「読み飛ばしたページ」のトップは、学長メッセージ、次いで教員インタビューのページとなりました。高校生にとって自分とは別世界の人物と感じられる先生方の記事が敬遠されたようです。しかしながら、これらのページを不要と考えるのは早計と言えるでしょう。今回の調 査だけではなく、さまざまなヒアリング調査で、学長メッセージや教員記事こそが重要と指摘する高校教員も少なくありません。また、別の調査においては、学長メッセージに興味を示すたくさんの高校生の姿が観察されています。

大学案内を読むスタンス-3

○どう感じる?

おもしろいけれど、どれも似ている

doukanjiru.pngclickで拡大しますおもしろくて、読みやすい。高校生は概ね現状の大学案内に満足しているようです。 一方で、冊子としてのボリュームに負担を感じつつ(「本が分厚い」)、内容が「充実している」と「不十分」が拮抗しています。大学案内は、極めて情報量の多い本と言うことができます。たくさんの情報を掲載し読者のニーズに応えながら、負担感をいかに和らげるのか。コミュニケーションツールである大学案内は、こういった一見矛盾した考え方も求められます。また、「どれも似ている」が「それぞれ独創的」を上回りました。これも矛盾しているようですが、どの大学も異なり、どの大学も似ています。図らずも高校生はこの本質を突いているのかも知れません。大学案内の使命は、他大学との差別化だけではないはず。他大学との相違点と類似点をいかに効果的に示していくのか。これが大学案内のオリジナリティのポイントとなりそうです。

大学案内を読むスタンス-4

どんな気持で大学選び? 

気になる「ゼロ」の山

donnakimochi.pngclickで拡大します大学進学率が50%を超える時代において、高校生は期待を抱いて大学に進学するのか。回答は概ね「プラス(前向き)」となりました。気がかりなのは「前向き」でも「後ろ向き」でもない「ゼロ」にひとつの山ができたこと。「不本意に大学進学」するとは言えないまでも、消極的な動機で大学進学する高校生が一定数いるようです。この「ゼロ」の山は、志望系統に関わらず同様に見られます。一方、所属クラブ別では、「帰宅部・その他」において最も高い山となってあらわれました。この山をどのように見るのかは、入試広報戦略によって異なるところでしょう。積極性のあるクラブ所属者に訴求するのか、消極的ではあってもボリューム層である「帰宅部」をターゲットとするのか。今回の調査では、「なぜ大学に進学するのか」、大学進学の主体性を測る質問も設けており、性別・高校レベル別のより詳細な分析も行いたいと考えています。