将来何になりたいか? そのためにどのような進路をとるべきか? これは大学進学を考える上でとても大切な考え方です。ですが、少し考えが迷路に入り込むと「大学に行けばなんとかなる(就職に有利になりそうだから/学んだことは、そっくりそのまま社会で生かせる)」と思い込んでしまいがち。
もちろん多くの大学は、皆さんが納得の行く就職を果たせるよう、手厚いサポートプログラムを用意しています。ですが(企業への就職では)最終的に試されるのは皆さん自身であり、入社後は業界の状況・動向を知り、何が求められているのかを読み取って、自分を磨き続ける必要があるのです。
「なんとかなる」かは自分次第、「そっくり生かせた」としても、それは一時期にすぎない、と考える方が賢明でしょう。
だから、(すでに進路指導の先生から何度も聞かされていたら申し訳ないのだけど)「何のために、何を大学で学びたいのか?」と同様に「何のために働き、どう成長したいのか」を少しずつ考えてもらいたいのです。
大学が行う進路指導も、単に求人票を公開するだけではなく「世の中にはどんな仕事があるのか」「どう働き、どう生きるか」を考える、キャリアデザイン教育が主流になっています。
具体的な就職活動は3年生の後半からスタートしますが、それにあわせた準備(業種を知る/仕事を知る/自己分析/マナー・常識力/資格取得支援/卒業生や人事担当者を招いての講演会)は入学直後から始まることも少なくありません。最近は、夏休みなどに数日〜数週間、企業や自治体で仕事を体験する「インターンシップ」を導入する大学も増えています。
もちろん、そういった支援を利用せずに、自分で道を切り開く学生もいます。アルバイトや海外留学、サークル活動を通して出会った人たちから受けた刺激……何が将来をつかむキッカケになるかは断言できませんが、そのサインに敏感でいられるようになるためにも「自分と向き合う」過程が必要なのです。
もう一つ、資格に過度な期待を寄せたり、本当にその資格を取得した後の仕事が見えているのか考えることが大切です。例えば「保育士」の資格を取るために大学へ行く。だけど、子供が好きかと問われたらそうでもないかも。というパターンは危険です。「資格が好き」ではなく、「(その資格で)働く自分になりたい」と言える方がステキですよ。

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