「何のために大学に行くのか?」「大学に行って何がしたいのか?」大学選びをするときに、明確な答えを持っている人は少ないかもしれません。まずは「大学ってこんなところなんだ」と理解するところから始めていきましょう。
義務教育から高校まで(単位制高校などの場合は違いますが)、皆さんは一部の選択科目を除いて与えられた時間割に沿って授業を受けてきました。ところが大学では必ず受けなければいけない一部の授業を除き、興味のある授業を自由に選択できます。
成績評価もペーパーテストだけではなく、調査や研究をレポートで提出したり、同級生の前で自分の考えを発表したりとさまざま。なぜなら大学では「決められた答えを出す」ことよりも、「自分で問題を見つけ出し、解決していく力」を大切にしているからです。それでは、大学の仕組みはどのようになっているのか、特徴を紹介しましょう。
ほとんどの大学では「学部」「学科」という組織構成で、ひとつの学部に 複数の学科が置かれています。例えば「文学部」だとその下に「英米文学科」「フランス文学科」……があるわけです。
一般的に2年次の中頃までは、各学科共通の授業である「教養科目」を中心に勉強します。これは専門的な知識を学ぶときに必要となる「土台」をつくるための勉強で、一般常識や文章表現力、語学力なども身につけていきます。
その後、学科別の授業である「専門科目」を学び、好きな分野の勉強にとことん取り組めるという仕組みになっています。
さらに深く学ぶための場が、ゼミ(ゼミナール、セミナー)や研究室。ゼミや研究室では学生一人ひとりが研究を行い、4年次にはその成果を卒業論文にまとめていきます。研究では先生のアドバイスを受けながら、自分で計画を立てて調査し、その結果の発表や討論を繰り返していきます。簡単に言えば、自分で問題をつくって、自分で調べて、自分で答えを探していく。高校までとは一味違う、充実感に満ちた勉強ができるはずです。
「大学で学ぶ」ということは、単に知識や技術をを身につけることだけではありません。
大学は「教えてもらう」場所ではなく、「自ら学びたいことを見つける」場所。だから自分の立てた目標に向かって、どこまで突き進んでいけるか、そんな力を試し鍛える場所だとも言えるでしょう。だからこそ、目的意識を持って学べる、自分に合った大学を選ぶことがとても大切になってくるのです。
けれども「自分の目的なんてわからない!」という人も多いでしょう。「好きなこと、やってみたいことはあるけれど大学とどのようにつなげたら良いのかわからない」という人もいるかもしれません。まだ何も決められないという人は、「大学は自分の可能性を知るところ」と考えてみてください。今はあせる必要はありません。高校よりもっと自分の可能性を探ることができる場所が大学。そんな視点で大学選びをしても良いのです。