志望校が決まったら、Webサイトや大学案内パンフレットから情報を入手しましょう。大学の公式Webサイトでは大学のニュースや教員紹介、入学試験データなどが公開されていて、最新情報を見ることができます。
また、例年4〜5月にかけて、最新版の大学案内が発行されます。こちらから取り寄せできるので、ぜひご利用ください。
大学は例年7月から8月にかけて、大規模な「オープンキャンパス(学校見学会)」を開催しています。主に受験生向けのイベントですが、保護者や高校1・2年生の参加も可能で、保護者向けプログラムを用意する大学も増えています。
ここ数年、模擬授業や模擬実験などの体験型イベントが増えているので、大学でどのような勉強をするのか具体的なイメージを固めることができるでしょう。さらに個別進学相談ブースでは、教職員に直接質問ができます。オープンキャンパスは、さまざまな疑問を一度に解決するチャンスでもあるのです。たとえ遠方であっても、やはり一度は志望校のキャンパスを見学することをおすすめします。学生の気質やキャンパスの雰囲気が合わない、学生食堂や売店、トイレといった施設が不十分などの問題は想像以上に入学後のモチベーションを低下させます。入学前にすべてを理解することは不可能ですが、自分の目で見て感じたことは、どんな情報よりも確かなものです。
また、大学独自のイベント以外に、ひとつの会場に多数の大学が集まる進学相談会もあります。ここで相談を受けるのは、主に各大学の入試担当のスタッフ。複数の志望校が出展している場合は、比較しながら相談できるメリットもあります。
今後、保護者の皆様は、間接的あるいは直接的に、さまざまな大学の情報に触れることになります。その際は、お子様の自主性を大切にすると同時に、「一緒に考えてほしい」「アドバイスがほしい」といったサインを見逃さないように接してください。大学の学部・学科選びは、実社会を知る「大人の視点」が加わることで、精度が増すものなのです。
ここまで記してきたことは、大学という教育・研究の場で、「より良いサービスを受けるための考え方」です。なにが「良い」のかは個人差があるものの、次のような考え方ができるでしょう。
今や大学は教育・研究の場であると同時に、「総合的なキャリア開発・育成の場」でもあります。ゼミ・研究室生活、サークル活動、海外留学、インターンシップ……。知識や技術の習得とともに、周囲の人たちとの交流を通して生きる力を高めていくのが大学のあり方ではないでしょうか。つまり大学選びとは、「社会に出てからの40年間を、どれだけ豊かに生きることができるか」を真剣に考える好機なのです。
ここ数年、世の中の流れはめまぐるしく変化しています。「大卒」という肩書きは特別なものではなくなり、各人の真価が問われる時代になってきました。そのような中で大学受験を迎えるお子様にとって、保護者のみなさまの想いは、かけがえのない大きな支えとなるはずです。